「バネ数がかなり多いのに、他と比べて価格の安いマットレス」ってありますよね。
例えば日本ベッドのシルキーポケット、シングルで定価162000円です。アンネルベッドのいスタープラチナでも89900円~
どちらもシングルでバネ数1000個以上を使用しています。
それに反して、もっと安いのに同様にバネ数が1000個以上というのがチョコチョコあったりします。
ここで、ある下請けメーカー社長氏の言葉を借ります。
「バネ数が1000個ほども入っていて、価格の安いマットレスはパーツを中国で製造、 輸入し合体縫製のみを日本国内で行ったマットレス、もしくは世のため人のため、採算度外視で販売しているのかのどちらかである。」
すでにブログやウエブ上で書いておりますが、いかに95%が粗悪なパーツであっても、合体縫製などのいくつかの工程を日本国内工場で行えば、ルール上「日本製」を名乗ることができます。※中国製の中の粗悪品については、すでにこのコーナーの別項で書いております。
これを我々は「なんちゃって日本製」と呼んでいます。
バネ数が多いベッドというのは、製造に時間がかかります。
先の下請けメーカー社長氏も、「バネ数の多いマットレスは製造したくない」と言っていました。
これは簡単な理屈で500個のバネを造る作業の 倍の時間と手間と資材が1000個の場合はかかるわけです。
ですから採算度外視でもない限り、すべて国内製造で価格を安くすることは 非常に難しいのがこのバネ数の多いマットレスと言えます。
ではバネ数が多くなければ安心なのか?
実名は伏せますが、販売している多くの機種が「国産」を名乗りながら 実は「なんちゃって日本製」であるというメーカーがあります。
そしてそのメーカーの売り上げが比較的好調である という事実もここに書いておきます。
そしてこれはまだ未確認ですが、あの有名メーカーもそうした動きが・・・
しかし「なんちゃって日本製」なのかどうか、一般のお客様がそれを知りえる術は残念ながらありません。
なんちゃってかどうかをメーカーに問いただしても、帰ってくる答えは 「日本製」「国産です」としか返ってきません。
だってルール上、国産には間違いないわけですから こうしたことを書くと、「そんなことがなぜわかるのか?」という疑念をいだく方がおられると思いますので(笑) お答えいたします。
日本のベッド業界は狭く、各メーカー間が何らかの形でつながっています。
それは、例えば日本に数件しかない下請けメーカーであったり、もっとたどると、線材などの資材メーカーであったり
そもそもそれらメーカーが、提供していないあるいは提供していても極僅かで、
どう考えてもそのベッドメーカーが販売している数とは合わない・・・ そういったことで十分うかがい知ることが可能です。
これを読んで、なんてことを書くのだ! と怒ってはいけませんよ。バネ数が多くても安く販売しておられる メーカーさん、業者さん!
だってあなた方は、採算度外視、世のため人のため、低価格で提供されているの側のメーカーでしょ? ねっ?