新井家具店は、祖父が昭和12年に創業、親父の代を経て私で三代目になります
よく聞くのは、創業者は努力と苦労を重ね会社を立ち上げ、その苦労をそばで見てきた二代目は横道にそれず
商売に精進し会社を伸ばし・・・・・
そしてなんの苦労もなく引き継いだ三代目で会社をつぶすといわれます(笑)
祖父や親父からよく聞かされました 「昔は雨が降るまで休みはなかった」 「三日三晩寝ずに仕事した」
はいはい、ご苦労様でした(笑)
そんなもん、今の時代に若い子に強いたら、それこそ雨が降るまでに全員やめてしまうでしょう
そのころ子供だった私は、よく母親や祖母から言われました
「商売を引き継いだら、先代よりも大きくして当たり前、現状維持でもボンクラ息子と言われるぞ」
これが子供心にどれほどプレッシャ―だったか(笑)
とにかく祖父の時代は、それこそ食うために必死で働き、止まることはオーバーに言うと死ぬことで
親父の時代は、高度経済成長まっただ中、家族や社員の生活向上のため
頑張れば頑張っただけの成果があった時代でした
では現在はというと、「先代より大きくして当たり前」・・・どころか小さくなるのは、まだましで
倒産、廃業される家具店も珍しくなくなってきました
我々の世代は、幸せなことに明日の食べ物の心配をしたことも一度もありませんし
現代は、頑張れば頑張っただけの成果が上がるとも思いません、むしろ頑張り方を間違えると自滅しかねません
こんな時代に、常に高いレベルのモチベーションを維持するのは、かなり難しいことだと思います
人それぞれだと思いますが、私の場合はハッキリ言うと「嫉妬心」が源動力です(笑)
「どこどこの家具店が〇〇の方法でよく売れている」 「先週の売りだしが大成功だった」などなど
他店の情報を聞くにつけ、「くそーウチも頑張るぞ」というファイトが湧いてきます
こんなこと言うと馬鹿じゃないかと思われるかもしれませんが、他店さんの配送トラックに
ベッドが積まれているのを見るだけで、悔しくなります
「どうしてウチで買ってくれなかったんだろう?」・・・・・
当店が扱っていない品ならば良いのですが、当店がメインで販売している商品をタマ~に見かけると
悔しさプラスお客さんに申し訳ない気持ちになります
当店のメイン商品で、新品未開封品などの「同条件」であれば、価格は絶対に当店のほうが安いと断言できます
だってベッド館の方針としては、近隣他店に同じものが展示展開されていると知れば、採算度外視で
徹底的に安売りをかけるからです
なのに他店で買われたということは、未来店なのか、接客態度が悪かったのか、陳列方法が悪かったのか
当店の情報不足なのか、考え込んでしまいます
でも、この嫉妬心というのも同等、あるいは一定レベルまでの他店には感じますが
レベルというか、当店とは次元の違う規模の家具屋には感じることができません
というか感じても仕方ないですから(笑)
商品のクオリティーで負けているとは思いません、むしろそこで売っている品は我々から見れば
比べられるのも・・・といってもよいものです
それでもエンドユーザーに支持されているのは事実ですから、認めなければなりませんね
それが真実ならば、ですが・・・・・
聞いた話ですが、いま広告業界も不況で、特にテレビのスポンサーになる企業は大事に大事にされるそうです
そんなところの悪口はマスコミも心情的に? 書きにくいでしようから・・・ねぇ~(笑)
前言撤回です、やっぱり嫉妬しています(笑)