百式は初めから百式ではありませんでした

「HYAKUーSHIKI 百式」 の構想は数年前からありましたが

最初から 「百年使ってほしいマットレス」 というコンセプトがあったわけではありません

当初は、どこのメーカーにも属さない、100%弊社の思うままの理想のマットレスを造りたい、とだけが考えでした

と言うのも、どの業者、メーカーも帯に短し、襷に長しと言うやつで・・・ 例えば

あるメーカーはスプリングユニットに関してはピカ一だが、縫製があまり得意ではない  その全く逆のケースもある

また、あるメーカーに 「この業者のこういう素材を使ったマットレスを造って」 と依頼すると

「ウチはそのウレタン業者と取引が無いので、資材を調達できません」 とか 

またあるメーカーは、「その業者とのウチとの間で、以前揉めたことがあるので、そこの業者の素材を使うのはウチはNG」 とか

かと思えば 「マットレス内部に使用する素材は、全て自分たちで選んだものしか扱いたくない」 という職人気質を丸出しにして

拒否するメーカーまで・・・  下らない過去の確執や、職人気質なこだわりで前に進まず

もう勝手にしろ とあきらめかけたころ

ふと、昔読んだ戦記物の読み物を思い出した

日本の誇る大戦艦、大和はそのパーツ、パーツをあちこちで分割して造り、ほぼパーツが完成してから呉の港に運び

組み立てを行い完成した、だから効率よく精度よく完成した・・・・という話を思い出した 違うかな、間違ってたらごめんなさい

そうだ、一つのメーカーに頼むではなく、それぞれにパーツで作らせ、最終新井家具店が依頼した工場で

合体縫製すればいいんだ  それなら我々が厳選した素材を使い、考える適材適所でパーツを造り

我々がパーツを集め合体縫製するわけなので、メーカー間の妙な確執やこだわりも関係なくなる

そして、その発展的な考えとして、「どうせパーツごとに作るなら、内部の組み換え、買い替えが出来るものにしよう

という突拍子もないアイデアにつながった

恐らく最初から 「ウレタンやパーツを交換することで、100年使ってほしいマットレス」 というコンセプトを掲げていたら

どのメーカーさんも 「それはできません」 そんなことしたら、買い替えが激減して、商売あがったり と考えたかどうかは知りませんが

と、断られた可能性が高かったと思います

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