オ―ダ―マットが無い理由

有りそうで無いもの

ベッドの業界で言うと個人々々の体型や好みに完全対応した、オ―ダ―マットレス

内部のバネは数量、配列、高さ、線径の太さから選べ

内部の詰め物は、ウレタン、低反発、ラテックス、ゲルテックス 、などなどを好みによって入れ替えられ

ピロートップ、ボックストップの有無

さらにこだわるのであれば、側生地の伸縮率や生地の素材や縫製の方法まで

心行くまでお客様に試していただき、自分好みのマットに仕上げる

・・・・・残念ながら今のところありません

しかし上に書いたような完ぺきではないものの、近いものはすでにあるようです

そのオ―ダ―マットレスの存在を知った時、私が思ったことは

「絶対に失敗する」「ほとんど売れないだろう」でした(笑)

理由は二つ

上記の多岐にわたるオ―ダ―ではないにせよ、バネ配列や高さ、詰め物の選定だけにオ―ダ―を絞っても

はたして何通りの組み合わせオ―ダ―となるのか 

仮にこのマットレスを自分自身で購入すると仮定して、専門知識を持つ我々が自身用にチョイスしたとしても

恐らくかなり時間が掛ると思います(内部構造の入れ替え時間を含む)

これをエンドユーザーに販売となった場合、アドバイスしながら内部を入れ変え

「やっぱりさっきの方が」・・・・・・「いや、違うパターンも試してみよう」・・・・

恐らく決定までに2~3時間・・・・・  いや無理でしょう

また日を改めて・・・最終決定までにかなりの時間と労力を要すると思います

現実問題として、それにつきっきりでアドバイスする時間(いや日数か)と労力を考えると

結局は販売価格に反映されてしまう、ということです

同程度の既成品が5~6万円としたら、おそらくは5倍前後くらいの価格?

「お金に糸目はつけない」と言う方もおられるかもしれませんが・・・・・少ないでしょうね

そしてもう一つの理由は

縫製前と縫製後で、まるっきり変わってしまうということです

売り場で内部構造を「あーでもない、こーでもない」と入れ替え組み換えができるというのは

詰め物等が、マットの枠線と固定されておらず、表面生地とも縫製されていない状態だからできること

内部がよれずにご使用いただくために、最終加工の縫製をする必要がありますが

縫製すると、これまでの時間は一体何だったのか と思うほど

「感触」は変化します、ホントです

しかしオ―ダ―ということもあり、お届けまでに数週間はかかり

恐らく、「こんなのだったかなぁ~?」とお感じになりながらも

使用している人がほとんどではないでしょうか気がついてない人がほとんどでしょうね

後日、「あのオ―ダ―マット売れてる?」と業者に聞いてみました

「あんまり売れてませ~ん」・・・・やっぱり

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