マットレス内部に使用されているウレタン
昔、十数年位前までは、あまり分厚くウレタンを使用すると 「へたり」 が早くなりました 昔の話ですよ~誤解しないでね
へたりを回避するには 「比重」 あるいは密度とも言いますが、の高いウレタンを使用するとある程度は防げましたが
昔のウレタンは 比重(密度)の高い = 硬い という特性のものが多かったのです
低比重のウレタンを多用 → 感触は良くなるが、へたりが早い
高比重のウレタンを多用 → へたりは遅らせれるが、硬くなる、そして高コスト
そのため、あまりウレタンを多用するマットレスは少なく、今現在より比較的厚みの薄いマットレスが主流でした
これはベッドメーカーにとってはある意味好都合で、ウレタンの使用量を抑えることで、コストを抑えることが出来ました
・・・ところが、技術の進歩で、たとえ高比重、高密度のウレタンであっても、柔らかさ、当たりの良さを表現できるウレタンが
開発されたため、各メーカーは他メーカーとの差別化を図るべく、高比重、密度のウレタンを採用し始めました
そして、マットレスの品質、性能の高さを謳う一つのキーワードとして 「高比重、高密度」 という言葉が出てきたのです
しかし、これは一部の有名ブランドメーカーにとっては、少し厄介な事態です
というのも、これまではウレタンの使用量を抑えることで低コストで製造でき、ブランド名をかさに高価格で販売できたのに
ベッド業界が比重、密度・・・ともてはやせば、導入せざるを得ない
やむなく、「ある程度、高密度高比重のウレタン」 を使用し、当然そのアップしたコスト分は、マットレスの販売定価に乗せました
ブランドメーカー各社のマットレス定価が、徐々に高額化していったのはこの頃からです
・・・・・しかし、さらに一部の有名ブランドを悩まされる事態へと発展します
「高比重、高密度」 という新たな概念は、当然、優良ノンブランドメーカーも着目します
つまり、これまではブランド名の知名度ありきで、知名度の低いノンブランドは、有名ブランドの後塵を拝していましたが
先日のブログではないですが 「大事なことなので、何度でも言います」
そこそこの比重のウレタンを使用し、販売価格 13万~14万円台の有名ブランドのマットレス
それに対し、89800円という価格でありながら、前者より高比重、高コストな資材の優良ノンブランドマットレス
この両者の約4~5万円の価格は何 という事になります
これは優良ノンブランドにとっても、それを積極的にお勧めする弊社にとっても、大変大きな武器になります
ところが、たまたまなのか なんの偶然か
全日本ベッド工業会 が、マットレス内部の 「品質表示タグ」 の表示ルールの大幅変更したのは、このころのことです
ルール変更だけでなく、これまで 「おたくのマットレスのウレタン比重は何」 と聞いて気軽に答えてくれていた
いくつかのメーカーが、 「社外秘」 を盾に教えてくれない・・・あるいは渋々教えてくれるという感じに変わったのは・・・
あるいは万に一つ
「いゃあ、実は社外秘にしたくなるほど、新開発のスーパーウレタンに変更したのですよ」 という事かもしれませんが
可能性は低いでしょうねぇ~