ある優良ベッドメーカーが弊社に応援販売に立ってくれた
お客さんに一生懸命説明していたようだが、結局買っていただくことはかなわず、肩を落としていた
彼曰く 「あのお客さん、○○○○のマットレスを検討している様なのですが、こちらが必死でそのメーカーの
低性能、高価格ぶりを説明しているのに、ちっとも理解してくれないんです」
彼の顔には 「なんでわからない ホントの事なのに悔しい」 と書いてあります
彼はまだ若いので経験も少なく、またメーカーの立場として 「自社のマットレスを販売しなければ」 という意識が強いのかもしれません
私やウチのスタッフは、過去にそんな経験の100回や200回・・・もっとかな 経験しています
「事実を事実のまま、お客さんに分かりやすく説明する」 と言う作業は、思ったよりも難しい事
しかしみんな失敗を経て、「自分の商品知識が少なかったのか」 「言うタイミングや言い回しが悪かったのか」
「売り込もうという意識が強すぎたのか」 等々、反省することで段々とうまくなっていきます
私は彼に言いました 「よかったやん、自社が優良メーカーで 本当の事をお客さんに伝える技術だけを磨けばよい
これが低性能 高価格なメーカーだったら、ウソで塗り固めた話法を展開する狡猾さまで要求されるから・・・」
すると彼は笑っていました
お客さんが1万人おられるとして、そのうちの100人、言い換えると100人に1人のお客さんだけが弊社の発信している情報を信頼いただき
購入いただくだけで、ウチは成り立ちます
所詮、残りの9900人や99人にお解かりいただくことなど、不可能に近い
いや、買わせるだけ金儲けだけを考えれば、嘘万八の説明で、万人中2000や3000人のお客さんに
「買っていただく事」 は可能かもしれません
しかしそんな事は大手メーカーや大手小売り店に任せておけばいいんです
でも、今は100人に1人のご理解を得られるようになったけど、昔は200~300人に1人くらいの割合だったのを、色々な努力で
今に至ってるんですよ と話すと、彼も理解してくれたようでした
最後に彼は
「僕は他の大型家具店にも応援販売に行っていますが、そこではほぼ全てのブランドベッドを販売しているので、悪いメーカーのものを
悪いと言えないんです」 そりゃそうです、悪いものを売っているのか となりますからね
「でも新井家具さんでは、悪いメーカーのものを遠慮なくボロクソに説明できますから、こんな楽しい売り場は無いです」
・・・それを理解している彼は、前途有望です ○○辞めてウチで働かない