昨日のブログて、アイビーベッドの失策について書きましたが、弊社においても 「痛恨の失策」 と言えるものが過去にありました
それらについて何度かに分けて書いてみたいと思います
まだ家具業界自体が今より元気だった20年と少し前、よほどの下手を打たなければ、どの家具店もそこそこ家具も売れていました
その頃、アウトレット品というものに注目する家具屋は少なく、メーカーなどは日々溜まっていくアウトレット品の処分に
苦労するほどでした、アウトレット品は手直しが必要だったり、それを販売すると通常商品が売れなくなる、などがその理由
そんなもの売らなくっても、通常商品だけ売る方が効率がいい・・・・・そう考える家具店が多かったんですね
学習机、ダイニング、リビング家具メーカーの 「K産業」 もアウトレット品の処分に頭を悩ませているメーカーでした
弊社はアウトレット品の仕入れにその頃から積極的だったので、毎週の様にK産業からアウトレット品が弊社に入ってきました
K産業の食器棚やテーブル、ソファーなどを半額以下で販売するのです、特に学習机の時期はそのアウトレットが入荷すると
一週間と掛からずに10台、20台と売れていきました
手間はかかるものの売れ足が速く、正直儲かりました
しかしその状態に有頂天の、当時の弊社バイヤーの得意満面の笑みを見ながらも、危惧することが一つありました
それは・・・・・・「メーカーは何時までアウトレットを提供してくれるのだろうか」
というのも、徐々に不景気の波は押し寄せてきていましたから、これまで見向きもしなかったアウトレット品に注目する家具店が
段々と増えてきている・・・という事を何となく肌で感じていたからです
「いずれ、家具店間でアウトレット品の取り合いになると思う、そうなければアウトレット品だけを販売するウチより
通常商品も多く販売する家具店に、アウトレット品が流れるようになるかも」
そしてそのことを当時のバイヤーに進言しました・・・しかし
「アウトレットだけ売ってりゃ儲かるんだから、通常品なんて売る必要ねぇよ」
バイヤーの埼玉なまりの関東弁で強く言い返され、当時20代の私は意見を引っ込めましたが
そのあとすぐ、私の危惧する通り、奥〇木工というところにK産業のアウトレット品は、根こそぎ取られるのでした
これにより弊社は、儲けの柱ともいうべきものを、バイヤーの失策によってなくすのでした・・・・・