人間の身体とは不思議なもので、血糖値が安定してスパイクが起きないと考えると、脳梗塞による麻痺も
「このまま好転するんじゃないの」 私の生来の能天気が目を覚ました(笑)
すると本当に開かなかった左手がパーの状態まで開くようになった
嬉しくって、自撮りしてスタッフみんなに送信した その時の画像がこれです(笑)
そうなると、これまで以上にリハビリに打ち込む気持ちになり、一日二回、一回30分のリハビリ時間以外にも
一日中、何かしらの自主リハビリを行い、禁止されている 「勝手に一人でトイレに行く」 や 基本、病室では寝ているか
車いすという禁を何度も破り、看護婦におこられた・・・でも足の筋肉が萎えてしまうのが怖かったのだ
その甲斐あってか、少しずつではあるが麻痺の方も改善してきた、そうなると親切にしてくれる看護婦さんたちに
黙って糖質制限をしているのは申し訳ない、と思うようになってきた
長い入院生活、毎日軽口を聞いて、気心も知れてきた看護婦さんたちに 「本当のことを言ってしまおうか」
迷った挙句、打ち明けず糖質制限のことをどう思っているか、それだけを尋ねてみることにした
いちばんベテランの婦長さんに聞いてみた 「退院したら糖質制限をやってみようと思うけど、どう思います」
すると婦長さんは 「危険です、脳のエネルギーはブドウ糖だけです、糖質カットするとエネルギー不足で頭がボーっとします」
看護婦さんとはいえ、ベテランの医療従事者がはっきりそういったので、ちょっとドキッとしたけど
その情報も江部医師のブログを隅から隅まで読んで、織り込み済み
「じゃあ狩猟時代の人類は、糖質取らずにどうやって狩りや日常を送ったのか 近代のエスキモーは?」
「糖質を取らずにいると、体のエネルギー回路が糖質回路からケトン体と呼ばれる回路に切り替わる」
「ケトン体はタンパク質と良質な脂から作られる物質で、実は人類のメインエネルギーは糖質でなく、ケトン体である」
「人類はたまに摂取可能な、果実や木の実などを吸収するため、非常用にインシュリンという物質を分泌可能とし
雑食となりえることで生きながらえてきた」
「現代はこの非常食であるはずの、糖質を過剰摂取、インシュリンも過剰分泌、それが糖尿病と肥満の原因」
いちいち理論的に隙が無く、納得できるものばかりだった
自分が行っていることは正しいのだ、自分に言い聞かせた
つづく