前回の続き・・・の続きです

弊社が購入する(仕入れる) として提出したリストには、ざっとメーカー想定の3倍以上の枚数が記されていました

弊社が仕入れる数の想定、ではなりません、全体の家具店が仕入れるであろう想定数の3倍です

しかも、そのほぼすべてがウン十万円という高単価なマットレスばかり

メーカー営業は言いました  「こんな大量は無理です」

しかし仕入れ大会の今企画に対しては 「数量限定」 の二文字は見当たりません

しかも、弊社の提出リストの品は、全てすでに販売済みだったのです

仕入れ大会での本企画の話を3週間前に聞いた私は、すぐ このメーカーの 「早割セール」 を企画しました

要は、「3週間後に発注し、配達はそれ以降となる」  という条件で、いつもより2割安い価格であらかじめ購入客を募っておいたのです

開始からすぐに、ジャンジャンと注文が入りました、しかも高額品ばかり

これなら、資金力も倉庫のキャパも、売れ残るリスクも一切ありません

なぜなら、メーカーに発注をかける際には、すでに全額入金、大量に商品が入荷しても、すぐにお客様にお届け、出荷するわけですから

そしてメーカーへの支払いは翌月、こんなにおいしい商売はありません

ただメーカーにとっては、数量限定とも謳っていない上に、弊社がすでに売り越ししているという事は、断るわけにもいかない

先に述べた好条件 「マット通常の2割引き、フレームはタダ」  には、メーカーにとって 「粗利益率の低下」 というリスクがあります

メーカーは、本企画を数か月おきに行って、徐々に処分していく考えでした、それならば利益率の低下はそれほどではありません

でも、弊社が発注をかけた量は、「もともと処分の対象だったフレームの数より多かった」

メーカーは処分しなくってもいいフレームまで、タダでつける羽目になりました

                                               つづく

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