とんでもないことです!
全日本ベッド工業会、国内の有名メーカーからなる組織ですが、加盟メーカーは
シーホネンス
アンネルベッド
アイシン精機
フランスベッド
パラマウントベッド
日本ベッド
ドリームベッド株式会社 (サータ、ルフ)
東京ベッド
スリープセレクト
シモンズ
下の写真は、マットレスの内容を詳しく示した内容表示、マットレスの側面(大抵足元側) に取り付けられることが義務付けられています
ここには
① 商品のサイズ
② 使用しているバネの数量
③ 使用しているバネの材料 (線材)
④ バネの太さ
⑤ 使用しているウレタンの質や量
⑥ 配列
⑦ バネの形状 (ちょうちん型、つづみ型など)
この情報をもとに、我々小売店は商品説明や、他メーカーとの比較などを行い
もちろんお客様もこれをマットレス選択に大いに参考にされるわけです
ところが!
今後、この表示が大幅に変更され
サイズ以外の②~⑦ の表記を行わなくなる・・・・・というかすでになっているらしいです
つまり、日本工業規格(JIS) の定めたランク1位のばね材を使用している、ドリームベッド(サータ、ルフ) も
ピアノ線を使用しているアンネルも、ばね数が1200個 と通常の2倍の日本ベッドも、それらについて表示せず
ばね数が1200個 と通常の2倍ほどの数量を使用している日本ベッドも
他メーカーのものと同じ表示 (ばね数、ばね材等 表示なし) になるという事
特殊なウレタンを使用しているマットレスも、すべて 「ウレタンフォーム」 に統一表記されるという事です
表現は悪いですが、これでは 「味噌もクソも同じ」 という事になります
例えばどんなに屑バネを使用していても、質の低いウレタンを使用していても、表示義務はありませんから
コストカットして儲けようと思えば、やり放題という事にならないでしょうか
今後お客様は何を基準にメーカーを、そしてマットレスを選択したらいいのでしょうか
仮に高コスト、高品質、高性能 しかし知名度の低いメーカーがあり
一方、「低性能 高価格」 中身は大したことが無い、しかし有名メーカー この二社があったとして
それをお客様にお伝えする術がない場合 (表示できない) どう考えても、今回の表示改正は
後者のメーカーに有利に働くと思います
まさか政治力……なんてことはないと信じたいですが、消費者にとっては不利益極まりないと思うこの表示方法改正です
今後の状況を見守るよりほかないようです