壁(壁面)に耳あり、障子に目あり

メーカーの展示会で価格交渉をしていた時のことです

我々もうかつだったのですが、同業者にその一部始終をこっそり聞かれていたらしいのです

正に耳がダンボ状態

交渉を終え、我々が引き揚げた後、他店のバイヤーさんがメーカーに詰め寄って

「新井さんにはあんな値段でいつも卸しているの?」

・・・・さすがに今の今、交渉の現場を押さえられているので、メーカー担当も否定の仕様がありません

でもここのメーカーの営業氏の凄いところは、「じゃあ新井さんと同じ価格で卸しましよう」

「ただし、全部買って下さい」  こう言ったそうです

するとさすがに先方も「全部はいりません(汗)」 と引き下がったとか・・・・

やっぱり安く仕入れるには、我々もある程度のリスクを覚悟しないとメーカーに無理も言えませんよね

メーカー提示の特価商材にも色々あって、我々にとって「おいしいもの」「それほどでもないもの」

中には「タダでもいらない」 と言う品が入り混じっていることが多く

その割合は大体 6:3:1 くらいでしょうか?

「おいしいもの」だけをつまみ食いすると、残りはクズばかり、さらに残り物の価値は下がります

これはメーカーの最も嫌がること

ですから我々は極力好き嫌いは言わずに、ぜ~んぶ食べることにしています(笑)

メーカー側にとっては「おいしくない品」を処分する格好の機会でもありますから

まとめて安くしてくれるというわけです

・・・えっ? ではその売れの悪い「おいしくない品」はどうしているのか? ですか・・・・

それはです、ウチの倉庫のキャパも限りがありますからね・・・

でもちゃんと売れていますよ、いわゆる「死に筋の品」も目先を変えれば「売れ筋」に変わったりしますからね

でもまさか聞かれているとは 正に壁(壁面)に耳ありですね、気をつけます

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