ドMのアンネル、ドSの・・・・・

前回のブログにも書きましたが、アンネルベッドのスタープラチナ はバネが12巻きポケットコイル

これは多分業界初、しかもシングルでバネ数 1012個

普通、ベッドメーカーあるいは下請け工場はシングルで1000個を超えるようなマットの製造は嫌がります

というのも、時間がかかり製造効率が悪く、利益が出にくいからです

一般的なメーカーのポケットコイルのシングルで、バネ数500~600個前後

バネの巻き数 6~6.5巻きくらい

例えばシングルで1200~1300個 6.5巻きのマットレスがあったとします、単純バネの成型に

2倍の時間がかかることになります

月産600個のバネ入りのマットレスを1000枚生産できるマシンがあったとして

1200個入りのマットなら、半分の500枚しか生産できません まあ単純に半分ではないでしょうが

前者のマットが1枚当たり5万円として ×1000枚   5000万円

でも後者が半分の500枚だからと言って、倍の10万円で販売する、というわけにもいきませんよね

・・・まぁいいところ8万円としましょうか

あとの2万円の穴埋めは、例えば材料コストを抑えたりするのかもしれませんね

まあ少ない分輸送コストは少ないですが

だからこれまで何度もこのブログに書いたように、中国で主要パーツを作らせて

日本国内で合体縫製、「日本製」 「国産」を名乗るようなメーカーがあるのです(ルール上は合法)

・・・・・さてタイトルの 「ドMのアンネルさん」 (笑)

バネ数 シングルで 1012個 12巻きポケットコイルです

トンボの目をまわして捕まえるときのように、人差し指でクルクルと6回指をまわして下さい

次に同じように12回まわして下さい

ねっ  当然のことですが12回まわす方が時間がかかります

バネの成型は正にそのように行われます

線状のワイヤがマシンを通る間に、焼き入れなど色々な加工を施され

最後に一本一本クルクルと12回線材を巻いてバネの形に成形されます

600個のバネで6巻き造るよりも、1200個で6巻き造るほうが2倍の手間がかかり

1012個で12巻き造るのは、さらに1.7倍近い時間がかかることになります

・・・・・じゃあ材料コストを落としているのか

いえいえ  ピアノ鋼線 B種 (おそらく国内販売ベッドメーカーで一番です)を使用

じゃあ加工の手間を削っているのか

いえいえ  デュアルテンパー加工でさらにひと手間、材質に磨きをかけています

でもって価格はシングル 〇9800円(弊社価格) のスタープラチナ アルファ― 

はっきり言ってアンネルさんの利益はかなり薄いとおもいます だからと言って値上げはダメですよ

ネタばらしをすると、当初アンネルさんは、スタープラチナ アルファの実売価設定を 10万円くらいで考えていましたが

大阪にA家具というベッド専門館を営む 「ドS」 な家具屋が

「〇9800円で売らせろ」 と、なだめたり賺したり、時には したり(笑)

「いや10万円売価は譲れん」 「じゃあ間をとって〇〇〇〇0円で」など 色々な交渉の結果

「アンネルさんにも泣いてもらうけど、ウチも利益を削って数を売るので 〇9800円で

最後は声の大きいほうが勝つ(笑)

ということで〇9800円となった経緯があります

スイマセン 「ドMな」 なんて書いちゃってアンネル関係者のみなさん 

これも、話しを面白おかしく、読んでおられる方が楽しくお読みいただけるようにと、わざとキツイ表現を使ったのと

後は単に私のドSな性格が書かせたことです(笑) うそ(笑) 

アンネルさんの大協力のおかげで、良品安価なマットレスを販売できる我々も鼻が高いです

アンネルさんの様な素晴らしいベッドメーカーの 爪の垢でも煎じて飲ませてやりたい「低性能 高価格」なメーカーが

ありますよね

爪の垢でも足の爪ですよ(笑)  手の指なんて奴らにはもったいない 結局はそれが書きたかっただけ?(笑)

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