今、新井家具店はスタッフを募集中です
おかげさまで、売り上げも好調で全員がフル稼働に近い状態
さっそく、求人広告を頼もうかと思っていた矢先、思わぬところから当店で働きたいという声が・・・
しかも一度に四人の方から・・・
いずれも新井家具にはもったいないほどの優秀な人材、そのうちの一人は飛びぬけて実務能力に長け
私の持論としては、大企業ならいざ知らず我々の様な個人商店では、自分よりも能力の高い人を
招き入れても使いこなせない
との思いがあるのですが、彼らが入ってくれれば、新井家具店はさらに凄いことになると思います
四人とも優秀、と書きましたが実はそのうちの一人を採用しようと思っていたのは、他の三人とは違う理由でした
彼は決して能力が無いわけではないのですが、要領が悪いというか間が悪いというのか
所属していたメーカーを事実上リストラされてしまいました
こんなご時世で決して若くない年齢、再就職も難航していたみたいです
また前の会社を辞めた経緯からか、彼の奥さんの「次の就職は家具業界だけはやめてほしい」 という意向が
多少影響していたのかもしれません
でも当店でなら、彼の隠れた能力を引き出して、十分戦力になると考えていましたし
こんな言い方は彼に悪いですが、切れ者ばかりより少し間の抜けた(失礼) 安心できるタイプも良いかな?
とも考えていました
しかし何より、あったこともないですが彼の奥さんの「家具業界だけはもうやめて」 という言葉を受け
野球の「野村再生工場」ならぬ「新井再生工場」で、いつの日にか奥さんに「新井さんにお世話になって良かった」
と言わせてみたい、という密かなもくろみもありました、家具業界をなめてもらっては困りますからね
・・・ところが彼と話してみると、ぐだぐだ煮え切らない態度、自分から声をかけてきたのに・・・
「年末年始入用だろうし、とりあえずお試し期間も兼ねてしばらく当店でバイトでもしてみない?」
「同時進行で、他社面接などあれば休んでもらってもよいし・・・」
「お互い良かったらそのまま当店で働いたら良いし、他社が決まったのならば・・・」
彼の返事は「お世話になります」 ・・・・・・ところが
その段階で12月15日午前10時、彼が今日からでも来たいと言えばオ―ケーするつもりでした
しかし彼の返事は「しばらく用事があるので27日ぐらいからお願いしたいんですが・・・」
・・・あいた口がふさがりません
彼が失職してから半年、面接しても不採用の連続だった理由がわかりました
失業保険もあり、まだ余裕があるのでしよう
今となっては入れなくて良かったと思っています
本当に人を雇い入れるというのは、出来る人を入れるのも、そうでない人を入れるのも
難しいものだと改めて考えさせられました