兵庫の某家具店での三年間の修行が決まった私は、研修期間をへて本店ではなく神戸にある支店に配属されました
会社自体は当時、社員数200名を超えていましたが、支店の人数は私を入れても7人で
そこで店長を務められていたのがO店長でした、いかにも現場の叩き上げというタイプで一見怖そうな顔で
よ~く見てもやっぱり怖い顔の店長でした(笑)
転属になって10日ほどたったある日のこと、それまでほとんど口をきいてくれなかった店長が
「お前、今日からベッドの仕入れ担当になれ」と一言、「ベッドのことなら何を聞いても答えられるようにしと
け」と、かなりのムチャぶり(笑)
仕方がないので、店にあったベッドのカタログを毎日持ち帰り、部屋でもお風呂でも寝る時も枕元で
カタログを読み漁り、ベッドメーカーの人間が来店すると質問攻めにしました
もちろんその程度のことで支店とは言え、大手家具店のベッド担当が務まるわけはありません
多くの失敗をし、またその中から多くのことを学びました
あの時の経験がなければ、今のベッド館はないかもしれません
O店長にひたすら感謝、感謝です
くそ生意気だった私にも色々と気を使っていただき、何度か自宅にも読んでいただいて
息子さんがホテルのコックさん? だったからでしようか、おいしい食事をごちそうしていただき
本来飲めないお酒も付き合っていただいたことも昨日のようです
私の退職後も何度かお会いする機会もありましたが、次第に疎遠になってしまいました
お元気にされているのでしようか?