最近ネット上などでも盛んに論じられている、一部のブランドベッドの
海外と日本国内の3倍とも5倍とも言われている価格差はどうして起こるのでしようか?
私も100%事情を把握しているわけではないのですが、いくつか考えられるとしたら
以下の様なことだと考えられます
① 市場の規模の違い
アメリカの人口自体が日本の約2倍以上、と言うこともありますが
全員がベッドです(笑)
またホテル、寮など、基本的に人が寝るという行為はすべてベッドです
反して普及率向上したとはいえ、日本国内は住宅事情もあり
まだまだ布団文化が根強く、宿泊施設、寮なども布団の割合も多いと思います
あくまで推測ですが、欧米の市場規模は日本の10~10数倍はあると考えられます
② 健康意識の違い
「せんべい布団が一番身体に良い」などの間違った常識がいまだにまかり通り
中流以上の家庭の高齢者や若年層が、安価な折りたたみ簡易ベッドやソファーベッドに
寝る現実
ベッド寝具に一定以上の費用をかけるのは当たり前、と考える欧米との差
普及率向上と言っても、安価なベッドもそれに含まれているため
普及率を高ランク、例えば20万円以上と限定した場合、かなり低い数字となるはず
これによりますます、高ランクベッドの価格が高騰している
③ メーカーの・・・
欧米の様な、メーカーの力をはるかにしのぐ強力な小売店が日本国内には少なく
このことが価格横並び、競争力の低下を招いている
また、安売り店に対し各方面からの圧力などがかかり・・・・・
これは私自身も経験したことですが
いかにメーカーの力が強くとも、安売りを理由に小売店舗に商品提供をストップすることは
出来ないため、メーカーは 「原価率を大幅に引き上げる」という手段をこうじる
つまり事実上、安売りができない状態にする
「商品提供のストップは法に触れるが、原価率の引き上げはメーカー側の自由」が大義名分
しかし、そこにメーカー以外からの圧力がかかっていることは言うまでもない
以上のような理由があるにせよ、一部のメーカーの増長ぶりは、価格設定も含めて凄いものですが・・・
今日改めてこのブログを書く気になったのは
昨日、横浜からお見えになられたご家族を接客させて頂いたことに端を発します
東京のメーカー直営のショールームで体感された、超高額なダブルクッションベッド
ご夫婦、高校生のお嬢さんお二人の四人様四台合わせて、定価で300万円オーバーの品をご希望され
来店いただき、「店長さん」とご指名頂きました(ちなみに指名料は無料で~す)
ご主人様が「デパートや幾つかの家具店で見積もりをもらっているので、それよりお安くなりますか?」
と尋ねられたので、私の第一声は「そんなものアメリカで買うと、四台合わせて4800ドル(37万円弱)で買えますよ」と一言
私の申し上げ方が悪かったのか、それともあまりにも衝撃的な一言だったのか
当初、無反応なご主人様でしたが、すぐさまパソコンで海外の通販サイトにアクセス
ご希望の総額300万円オーバーのものと同じブランドのものが、マット柄、名称などに違いはあるものの
内部のスペックはアメリカ仕様のものが、より良質である、と言うことをご理解いただき
しかも価格は4分の1以下!!
(余談ですが、お嬢さんが英語に堪能と言うこともあり、私もわからなかった (英語読めない) 細かなスペックの説明まで訳して頂きました)
結局、例によって(笑) 「じゃあ、どんなベッドがいいの?」 というお話しになり
例によって、私自身も使用している 「世界最高のベッド」 をお求めいただきました
別注のヘッドボードや羽毛布団、枕や寝具類なども合わせて購入いただき
かなりの金額となりましたが、それでも当初予定されていたご予算の半分ほどで済んだ
とお喜びのご様子でした
最後に、このことをブログに書いてもよいですか? とご主人に尋ねると
「ぜひ、内外価格差をメーカーの実名でブログに書いて下さい」とおっしゃいました
残念ながら私もそこまで鬼ではありません
当店と直接ご縁をいただいた方だけにご案内すれば良いだけのお話しで
「直接当店が手を下さなくとも、燎原の火のように、いずれこのメーカーに影響を及ぼすでしょう」