家具業界からの注目が集まる店外催事です、主催する家具店も意地でも成功させようとします
狭い家具業界です、「〇○家具が前回の催事で〇○円売った!」 あるいは 「大コケした!」
噂はすぐに、当日現場にいたメーカーさんなどの口から広がります
すると主催する家具店は社員に発破を掛けます 「かならず目標金額を達成しろー」
それはノルマと言う形で社員に課せられ、大きな重圧となります
ここからは私自身、修行時代に某家具店に在籍中経験したことですが
毎日毎朝の朝礼、ミーティングで数字の詰めがあり
「セール中に何人のお客さまを店外催事へと誘店して、いくらの売り上げを見込めるのか? 」
と各スタッフ個人個人が上司に報告しなければなりません
セール中は事務所や社員食堂に棒グラフが貼られ、成績不審者は食堂に入るのも憂鬱です
このプレッシャーを解消する方法が 「売り上げ伝票をため込む」 と言う行為です
これをお読みの異業種も含めた営業職のみなさん、苦笑いされている事でしょう
方法はいろいろですが、例えばセール前に実店舗に来店のお客様に
本来は10万円まで値引きできる商品をあえて 「今は11万円までしかできませんが、来週の店外催事では
10万円までお安くできます」 結局いっしょの価格なんですが・・・
そのお客様には、店外催事に来店いただいても良いし、ご来店いただかなくとも、手付け金をゼロにして伝票を隠し持ち
セール当時にあたかも売れたように画策
こんな手の込んだ手法以外にも、同じ10万円の売り上げでも、家具店上層部の「覚えめでたき」 を実現するには
伝票を切るタイミングで同じ金額でも、上司の自分に対する評価が変わる、ということを嫌と言うほど修行時代に痛感いたしました(笑)
これらのことから、催事前の売り上げは減少します
セール本番は 「〇千万円 販売 目標達成 」 なんて言ってても、実はセール前に売れていたはずの数字で
3割以上水増しされた 「大本営発表」 の可能性が高いんですよね
そして祭りの後はなんとやら・・・・・・・店外催事の後、実店舗の売り上げもしばらく減少します
こんなところが、店舗が負うリスク・・・・・・いやいや、まだまだこんなもんじゃああ~りま
せん(笑) 次回 その⑤に続きます