親戚筋のお買いもの

世間もお盆休みに入ると、ご家族連れが目立ってきます

数年前の事ですが、親戚筋がベッド館にお買いものに来られたのもお盆のころだったと記憶しています

親戚といっても代替わりして、冠婚葬祭で過去に一、二度お会いした程度、お顔もハッキリとは覚えていません

昔は親戚がお買い物に来る場合、数日前に 「何時何時に行くから」 と連絡があり

いざ来店すると、商品説明は二の次三の次(笑)

近況報告や世間話に花を咲かせて、パッパッと商品決めて後は価格提示・・・・・・

これで終了

でも今は違います

何週間も前から、電話やメールで一般のお客さんと同じように、何度も価格についてのお問い合わせ

もちろん親戚筋であることは明かしてくれません

十二分に他店と価格を比較して、弊社が一番安い事を確認された上で

来店、そしてそこで初めて私の名前を口にされ、「実は〇○の娘の(息子の)・・・・・」 となるのです(笑)

お問い合わせ時、お届けの地区等を伺ったり、お問い合わせいただく商品やその傾向、特徴から

「あぁ、あの時にお問い合わせいいただいた方だ」 ということは大抵わかりますから・・・

まぁ、ご本人さん達が何を期待されて、店頭で初めて私の名前を出されてお名乗りになられたのかはここでは書きません(笑)

もちろん私は丁重にごあいさつし、一般のお客様と同じ価格で、同じようにクロージングさせていただきます

このような場合、時折そのあと私の電話が鳴ります

「もしもし、私〇○の〇○ですが・・・」 声の主は親戚のおばさん(あるいはおじさん) です

「今日、ウチの息子(娘)が伺ったと思うけど・・・・・」

「せっかく義理をかけて新井家具さんに行ったのだから、私の顔をたててもう少しお勉強(値引き)してくれない

私が丁重にお断りすると

「先代はガバ~ッと値引きしてくれたけどねぇ~・・・・・、お父さんの時とは商売が違うのね」 

何て言う人もいましたが

「商売が違う」 「世知辛い」 はい、正にその通りですね

親父の代のころは、親戚と言うだけで全幅の信頼をよせ、たとえ少々好みのものが無くても、義理立てて購入してくれましたし

インターネットも無ければ、今のように端末叩けばすぐに価格を他店と比較する、なんてこともできませんでした

正直に言って、先代のころは商売ももっと牧歌的で、価格には 「値引き代」 が最初から含まれており

そこから多少の値引きの振れ幅はあるにせよ、値引きしているにすぎなかったのです

「だいたい叔母さん、せっかく義理かけて来ていただくのなら、匿名で価格の問い合わせなどせず

最初から〇○です、とお名乗り頂ければ、ご来店までにメーカーに交渉しておくなり、お得な品をあらかじめさがしておいて

ご案内することもできたのですが、なぜ最初にお名乗りいただけなかったのですか

答えられない質問をする私も、かなり意地悪ですね(笑)

ただ、こうした 「今風の親戚筋のお買いもの」 を悪く言うつもりはありません

時代が変わっただけのことですから

私は叔母さん(伯父) に

「そもそも電話でお問い合わせ時に、ウチが他店よりも高い価格提示をしていれば、ご来店自体も無かった可能性がありますよね
また答えられない質問です(笑)

ヨソよりも安かったのでお求めいただいたのだと思います

親戚筋のお買いものの仕方が昔と変わったのであれば、販売する側の我々も変わらざるを得ません

東京関東のお客様へ

新井家具東京汐留ショールームへ、ぜひお越しください!