今、弊社のYouTube動画で、「フランスベッドの歴史」 ついて、М島さんがシリーズで上げていますが
実は意外かもしれませんが、ベッド館店長の私 新井も、「ベッドと言えばフランスベッド」 という教育を
修行時代の家具店で叩き込まれた一人です
今から30年ほど前、某大手家具店の支店事業部のベッドの担当者に任命された私
その家具店は、フランスベッドとべったりの関係にあり、展示の7~8割がフランスベッドでした
ベッドの事を勉強するのに、教材もフランスベット、資料も教官もフランスベッドという環境
また 「春のキャンペーン」と称して、期間中の数か月間、フランスベッドの商品を定められたノルマに達するまで
他のメーカーを差し置いても 「売れ」 と追求する家具店で
例えば10万円のシーリーベッドを販売するより、8万円のフランスベッドを売る方が、上司から褒められる
という何とも変な家具店
そんなフランスベッドだらけの環境の中で教育を受けたにもかかわらず、私は家具店の洗脳教育には染まらず
数少ない他メーカーのポケットコイルスプリングの説明を聞くたび、
「こっちのシステムの方が、フランスベッドの連続スプリングより優れているのでは」 そう思ったものです
その後、ベッドの勉強に没頭し、「フランスベッドより、他のポケットコイルの方が優れている」
と確信を得た私は、実際にその家具店の売り場で、お客さんに自分の理論をぶつけてみる実験をしました
30年たった今でもはっきり覚えています
確か2人組のいかにも 「大阪のおばちゃん」 的なお客さんがったと記憶しています
私が 「フランスベッドより、こちらのメーカーのポケットコイルの方が・・・」 と熱を込めて説明しました
・・・ところが、そのお客さんは 「変なこと言う人やなぁ~ フランスベッドが一番ものが良いに決まっているやんか~」
完全に私の敗北でした、絶対の自信をもって理論的に説明したつもりでしたが、フランスベッドという 「ブランド名」に負けたのです
いや、現在であれば、ものの5分も説明すれば、簡単にお客様にも納得いただける知識と経験とスキルが私にはありますが
今から考えれば、当時の私は青二才もいいところ
この経験はかなり私の中で悔しく、情けなく・・・今思えば、この時 「将来は自分の理論を反映した、ベッド専門館を」
と決意した瞬間だったかもしれません・・・言い過ぎか(笑)
どちらにしても 「お客さんから、どんな質問や突っ込みを入れられても、負けないだけの理論武装をしよう」
と決意させてくれたのは、他ならぬ修行時代の家具店とフランスベッドだったわけです
そういう意味では、感謝感謝ですね・・・・・恩を仇で返してますけど