和歌山に 「東邦マットレス」 というベッドメーカーがあった (多分廃業しているはず してなかったらゴメンナサイ)
大阪の総合家具問屋 大谷悦三商店から紹介を受け、東邦マットレスが営業にやってきた
礼儀としてメーカーと直接取引するのではなく、大谷悦三商店を通しての取引を行うつもりだった
しかし待てど暮らせど大谷さんからのアクションはない しびれを切らしていると
東邦マットレスから営業マンがやってきて 「直取引をしましょう」 と言う
「大谷さんは」 と尋ねると。 どうやら大谷悦三商店さんはベッドが嫌い というか興味がないみたい
という事で、直取引の交渉となった、しかしやってきた営業マン、どことなく抜けているような、ボ~っとしたむさ苦しいオヤジ
しかし、初取引分は 「委託販売」(売れてから支払う) でよく、3台ほどベッド館に展示となった
その 「むさ苦しい営業マン」 が土日は応援販売に入りたいと言う
依託で展示してもらった手前、いやとも言えずОKしたが 「こんなオッサン、ホントに接客販売できるんかいな」
と思っていた・・・・・・が、ふたを開けてみるとこのオヤジ、ムチャクチャ接客販売が上手い
3台しかない自社商品をフルに使い、かなり売り上げた
たくさん売ってくれるので、 「もう数台展示しましょうか」 と尋ねると 「いや3台で十分ですよ」 という
これは自分の人を見る目がなかった しかしいい人が来てくれたものだ・・・と思っていたら
その営業マンは、フライぺートな事情で東邦マットレスを退職してしまった
ほどなくして代わりにやってきた別の営業マン、見てくれは前任者より良い・・・・・が、彼が最初に発した言葉が
「土日に応援販売に入りたいが、何台展示していただけますか」
そこで前任者の話をすると 「話にならない」 とばかりに営業に来なくなり、違う家具屋にアプローチをかけていると
人から伝えきいた。 そのころの弊社ベッド館は売り上げ2億円程度のカスみたいなベッド屋さん、引き留めるほどの力はなかった
それ以降、とんとメーカーの話を聞かなくなり、廃業したと聞いた
どことなく中島らもに似た、ぼ~っとした感じの営業マン、今どこで何をしているだろ
彼なら今、そこら辺の大型家具店から 「マネキン」として引く手あまたで、いい給料もらえると思うけどなぁ~