「マットレスの寝心地、使用後お気に召さなければ、無条件で返品に応じます」 たまに見かけますね
一見すると、「購入に対して安心だ」 「それほど寝心地に自信があるからできる、きっといい商品なのだ」
そう思われる方もおられると思います
・・・・・本当にそうなのか、検証してみましょう
まず、サータ、日本ベッド、シーリー、フランスベッド、シモンズなど、名前の通ったブランドベッドを販売し、なおかつそれらマットレスの
「寝心地返品保障」 を行っている家具屋、業者は無いと思います
・・・・・いや実は昔、これらブランドマットレスを販売し、一定期間使用したのちでも、返品に応じる業者があったのです
そんな神様のような 業者、むちゃくちゃ支持を受けて売れたでしょう いえ、廃業 してしまいました
私も当時 「どうしてそんな事が出来るのか」 と思い、その業者について研究してみました・・・すると
寝心地返品保障を受けるのには、一定の条件があり、それをクリアーすると保障が受けられるとのことでした
その条件とは・・・
まず最初のマットレスを購入します、割引率は安くも高くもない、定価から2割引き程
定価10万円のマットレスとして、2割引きの8万円
ここまでは、寝心地保障を希望しても、しなくても同じですが、保障を受ける場合、ここからが違ってきます
まず、「返品となったとき、そのマットレスが汚れているのを防止するため」 として、オリジナルのベッドパットを購入させられます
確かシングルで4万円以上する、結構高額なベッドパットですね・・・
現物は見たことありませんが、説明文を読む限り、本当に4万円の価値があったのかは不明です
そして何週間か使用した後、返品となったとき、違うマットレスの同店での購入が条件
買い替えのマットレスは、メーカー、定価の高低を問わず、全て定価販売 一銭も値引きなしです
業者は返品されて帰ってきたマットレスを 「アウトレット品」・・・てか中古ですけど・・・を、半額くらいで違うお客さんに販売します
では、もう少し掘り下げて検証してみましょう・・・
最初のマットレス定価10万円 の2割引き 8万円 + 返品条件のベッドパット4万円
返品となった時に、次に購入するマットレス(仮に同じ10万円定価とします) 値引きなしの定価販売ですから 10万円
しかし最初の返品のマットレス8万円が充当されるので、2万円負担
8万円 + 4万円 + 2万円 合計で14万円のお客さんの出費となります
さて、弊社ベッド館には、上記ブランドメーカーの寝心地保障など、とてもできません
では同じケースの場合の、お客さんがお出しになる 「お金」 の違いを、弊社ベッド館とで比較してみましょう
同じ10万円のマットレスですが、弊社の場合定価から35%引き、65000円ですね
弊社の場合、ベッドパットの購入はお客様の自由ですが、弊社で最高級のシルクのベッドパットでも25800円です
これ以上、まして4万円もするベッドパット・・・シルクよりも高額な・・・ちょっと考えられまんねぇ~
さて、最初のマットレスがお気に召さず、新たに弊社で定価10万円のマットレスに買い替えられたとします
弊社は35%引きですから、65000円です・・・・・返品保障していた業者と弊社、どちらがお得でしょう
65000円 + 弊社最高級のシルクパット25800円 + 65000円 合計で155800円
加えて言うと、寝心地保障の業者の方は、返品マットレスは業者の物になり、アウトレット品として販売し、売り上げに代わるわけです
しかし、弊社の場合、お気に召さないマットレスもお客様の所有物 知り合いにあげて喜んでもらったり
メルカリで販売すれば、数万円にはなり、お金が返ってきます
・・・・・となると、返品保障の業者で買った場合、お客さん側は返品しなければ大損、たとえ返品しても
弊社の場合より、最終的には割り損という事になります
返品保障の業者は、上記ケースの場合、返品されても弊社より5万円ほど儲かることになります
つまり 「返品されるかもわからない」 というリスクを、5万円以上という商品代金の約36%を余分に儲ける事で
リスク回避している、ことになります
そうでもしなければ、ブランドベッドの返品保障など行っていては、商売として合わないという事です
・・・いや正確に言えば、これほどリスク回避をしていても、結局廃業したわけですから・・・
では、話を有名ブランドのサータ、シモンズ、シーリー、フランスベッド、日本ベッドではなく、一般的には知名度の無いメーカー
が行っている 「返品保障」について書いていきます
最初に書いた業者のように、返品保障に対して、細かい条件を設定することなく
無条件で返品に応じていますよね・・・・・ やっぱり、それほど寝心地に自信があるから。。。なのでしょうか
歴史と信用のある、有名ブランドメーカーのマットレスでさえ、寝心地保障にあれほどのリスク回避を条件に設定したのです
比べて歴史も信用度も低いメーカーがそれを行うと、やはり決して低くない返品リスクを抱えることになります
まして無条件で返品に応じるとなると・・・
ここからは、「もし私が無条件で返品保障を受ける、マットレスを販売するとしたら…」という建前でお聞きください
まず、製造は中国、またはなんちゃって日本製にします マットレスの見た目に反して、コストを安く抑えるには、日本製では
限界がありますからね
次にマットレスは、他メーカー品とは違う素材を使用したりして、価格比較をしにくくします
そして、例えば実際には2万円くらいで販売しても合うマットレスを、3倍以上の価格で販売し
その代わり、寝心地返品保障 を高らかに謳います
そうすれば、理論的にお客さん3人のうち、2人までが返品してきても、商売としては合う事になります・・・
・・・返品された商品ですか そうですねぇ~・・・捨てるのももったいないし
・・・誘惑に負けて、売っちゃうかもしれませんね
あくまでも、もし弊社が行ったら という話で、実際には絶対しません
・・・表のブログにはここまで、続きは裏ホームページにでも書こうかな