恐怖、二段ベッドは・・・

恐怖は商売につながる、という話

昔弊社は二段ベッドを30台くらい展示していたことがありました、15年位前の事です

そんな時、ある寝具メーカーが 「二段ベッド用の寝具」を販売しないか と提案してきました

メーカーが言うには、二段ベッドの上段は少し気温が温かい、その上新陳代謝の活発な子供の汗、フケ、垢などの老廃物をエサに

ダニが寝具内に増殖、その死骸、卵、フンなどがスノコのすきまから下段めがけて降ってくる

その対抗策として、ダニを通しにくい生地を使った敷布団を販売してはどうか

加えて、両サイドに落下防止の柵の付いた二段ベッド、そのため綿布団では柵内で行き場を失った布団が横に波うってしまい

布団と体にすき間ができ温まらない、よって風邪ひきの原因となる (シングル布団は幅150㎝、に対し柵内は100㎝)

解決策は少し幅を狭くした羽毛ふとん、羽毛ふとんなら柔らかく少々幅が大きくても体に巻き付き、布団と体のすきまが空きにくい

さて、問題は価格です、敷布団が9800円×2 、 羽毛ふとんが14800円×2  ダニ防止生地のふとんカバーが5000円×2

フルセット購入で約6万円です

当時の二段ベッドそのものの平均販売単価は4万円強でしたから、「こんな高いもの売れるの」 と疑問でしたが

試しに寝具メーカーの言う通りに説明して販売してみました・・・・・すると

売れる売れる    特におじいちゃん、おばあちゃんが一緒に来られた時の確実性は高かったですね

二段ベッドは4万円なのに、寝具で6万円・・・ これこそかわいい子供や孫のためにという親御さん達の愛と

ダニの害という恐怖が売り上げにつながったわけです

現在では二段ベッドの展示はほぼやめてしまった弊社ですが、この方法、まだ行えば有効だと思いますよー 

他店さん、二段ベッドの販売の際、取り入れてみては  たまに敵に塩を送る(笑)

ただし消費者の皆様にご注意いただきたいのは、価格の安い羽毛ふとんです

価格の安いはリスクが高い  5~6年前ぐらいから、出来損ないのダウンの切れ端やゴミクズなどを接着剤でくっつけたグルーダウン

と言われる粗悪ダウンが出回っています   そこそこ価格の張るものにもグルーダウン使用品もありますよ

とにかくコストカットのためなら、どんな薬品を使用してでもコストを下げることが最大の目的ですから

人体に有害な成分を含んだ接着剤なんて、お構いなし

まぁこのグルーダウンの話も 「恐怖をあおっている」 と言われればそれまでですが・・・ 

しかし少し前に食肉の産地偽装や賞味期限改ざんなどもありましたが

一見消費者の味方ずらして低価格で販売し、お客さんを欺き儲けようとする執念・・・恐ろしいですね

まぁ恐怖をあおって儲ける…なんか最近ももっともっとも~と規模の大きい話があったような・・・・・・

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