「何々専用」 には気を付けた方がよいですね
今回はベッドの話ですが、ベッドだけでなく、あらゆることににおいて 「専用」 と言うのはメーカーにとって
大きな利益を生む可能性が高い商品 言い換えれば、消費者にとっては厄介な代物です
いえ、それが本当に代金に伴うだけの 「価値」 があればいいんです
しかし物品を販売するメーカー、小売り店にとっては 「専用」 アイテムは、スイマセン 最もいやらしい言い方をすると・・・
「これ(ある商品) を買ったら、これ(それ専用) を買わないと仕方ないよ」 ・・・という本音を隠して
「この性能をさらに高めるために、この専用アイテムを使用をお勧めします」 と爽やかに説明すれば
素直に信じて買ってしまう消費者も多い事でしょう 私も販売員が別嬪さんだったら買っちゃうかもしれません
ハッキリ言います、全てがそうだとは言いませんが、その専用アイテムを販売することで得をするのは、お客さんじゃなくて
販売する側です
少し長くなりますが、実例を挙げていきますね
昔、某ベッドメーカーの営業マンが、弊社に応援販売に来ていました 今なら真っ平ゴメンですが
その彼が、やたら自社のベッドで 「ダブルクッション」 をお客様に勧めます
私は彼に 「そんなにダブルクッションって良いものなの」 と尋ねました・・・すると彼の答えは
「まぁ悪いものでは無いけど、絶対にそうでなければならないというものでもない」 そして続けて
「ダブルクッションフレームを勧めたら、ウチのマットレスとが他社のベッドフレームの載せ替えられてしまう事は無くなるでしょ」
・・・そうなのです、当時・・今でもそうですが、そのメーカーは自社のマットレスが、他社のフレームに載せ替えられて販売されることを
かなり嫌がっていました、そりゃそうです少し前まではブランドベッドと言うと 「マットレスとフレームは同じメーカーのセット販売」
が基本で、今のように載せ替えというのが無かったですから、当時その概念がどんどんと崩れだしている頃でしたので
ブランドベッドメーカーにとっては由々しき事態 フレーム分の売り上げが他社に流失してしまいます
それを防ぐ為に、ことさらダブルクッションを勧めていたわけですね
そして言うまでもなくその、そのダブルクッションはメーカー専用アイテムですから・・・・・
そこで弊社ベッド館は、国内のノンブランドで 「ブランドメーカーと同等以上の性能で、安価な」 ダブルクッションを造らせ
沢山販売いたしました まぁそれも弊社の専用アイテムですが、ブランドメーカーの趣旨とは違う と言う事はどうぞご理解くださいませ
まぁ相手のブランドメーカーにしてみれば 「この野郎」 と思ったことでしょうが、そんなの知ったこっちゃありまへん
当然、ベッドパットとかシーツは と言う話になります・・・これが ご多分にもれず 「専用」と言う事で
「品質の割に滅茶メチャ高いんです」
そこで弊社、広い寝具業界を探しました・・・結果3分の1くらいの価格で、もっと品質の良いものに巡り合い
それ以降、ベッドメーカーに寝具を注文する機会は、ほぼゼロになりました
つらつらと書いてきましたが、このように 「専用アイテム」 と言うものは、慎重に購入される事をお勧めいたします
実は以前弊社でも、ある特定のマットレスに対して 「専用寝具」 を造ろうか と言う声がスタッフから上がりました
・・・が結局私は許可しませんでした
本当の意味で、アイテムの性能をより高める商品でなければ 「専用」を名乗る資格が無いと考えたからです
スタッフから上がってきた提案は、どれもこれも従来からある素材を 「○○専用、と名まえを買えただけの代物」でしたから
それを採用販売すれば、ひょっとしたら弊社にそれなりの利益を生むかもしれません
しかしそんな狡猾な戦略は、某ベッドメーカーに任せておけばいいんです
それを行ってよい業者と、やってはいけない業者があるとしたら、間違いなく弊社新井家具ベッド館は、後者であると
いつでも胸を張って言いたいですね
・・・実は今弊社、「専用」がまかり通っているあるベッドアイテムについて、風穴を開けるべく動いています
少し時間はかかるかもしれませんが、刮目してお待ちください そんな大げさなもんじゃないか