アントニオ猪木が亡くなった
我々昭和生まれの世代にとっては 「強さの象徴」 の一人
YouTubeで追悼動画を見ていたら、なぜか涙が出てきた
子どもの頃、よく祖父に連れられ大阪府立体育館にプロレスを見に行った
少年期はただ強者への憧れの気持でファンの一人だったが、成人してからは猪木のビジネスマンとしての手腕、手法に
興味を抱いた
プロレス界のもう一人の巨頭 ジャイアント馬場の興した全日本プロレスに有名外国人レスラーをごっそりと持っていかれ
当時の世界的権威だった全米プロレス団体 NWA との提携も馬場に阻まれ参加できず
興行的にやむなく 「チャンピオンベルトの価値は名称ではなく、それを腰に巻くものの価値で決まる」 という論法を展開
それを実証するがごとく、実力はあるが無名な外人レスラーを 「未知の強豪」 として招聘、猪木自身のレスラーとしての実力と
その卓越したプロデュース能力で、彼らを真の強豪有名外国人へと育て上げ
一時期、猪木の興した新日本プロレス株式会社は、馬場の全日本プロを遥かにしのぐ大ブームを引き起こした
結局、NWAという権威頼みだった馬場ではなく、実力とプロデュース力に長けた猪木の方に、多くの若者が賛同したという事
やがて他の米国団体などの台頭もあり、NWAのメッキが剥がれ、権威が単なる造られたものであることが露呈してしまった
…ここで猪木がプロレスだけに全力集中していれば、新日本プロが絶対的な力を持ったであろうが・・・・・
猪木が他の事業に次々に興味を持ったため、新日プロは一時崩壊寸前までとなってしまう
実は初めて話すが、私はこのアントニオ猪木の理論を参考にした もちろん自分の商売で
こんなことを書くと、 「偉大なアントニオ猪木と、ちんけな家具屋のおやじを同列に論じるな」 と猪木信者に袋にされるかもしれませんが
恐らく猪木は知っていたのだと思う
「NWAの持つ権威など、実体のない偽り、レスラーとしての実力も馬場などには決して負けない
自分の方法論で行けば、権威に十分勝てる」 という事を・・・
偉大な故人と比較するのもおこがましいが、私も
実体も価値もない名前だけの権威、某有名ブランドベッドメーカーを完全否定
実力はあるが知名度も認知度も低いノンブランドベッドメーカー 怒らんといてね(笑)
に着目、ご紹介(ある意味プロデュース) することで、お客様の一定の支持を受けて現在に至る・・・
さしずめ私は 「燃える商魂」 か
…幸か不幸か、私はアントニオ猪木ほど天才でもないし、野心もないので
家具業界の中だけで暴れるので、彼のような波乱万丈な人生で、人々を引き付けることはできませんが
まぁ秋の夜長、猪木の全盛期の試合映像でも観て、一杯やりながら故人の冥福を祈りたいと思います