商売と職人気質

アワーグラス アールグレイを 「性能的に超えるもの」 を造ることは難しい

これはアワーグラス アールグレイが爆発的に売れ出した3年ほど前に、「アールグレイの上位モデルを造りませんか

とこちらが打診した際に、東京スプリングの常務氏から発せられた言葉

こちらから 「ウレタン比重を変えてみたら」 「GТF75のウレタンを入れてみたら」 などなどいろいろな提案をしましたが

現状の簡単にいうと、アワーグラススプリングにウレタン比重38 と50のウレタンを封入し、かまぼこキルトで縫製した

アールグレイタイプが、色々と試行錯誤して出た結論だとおっしゃり、

「他のウレタンなどを使用すると、かえって性能を損なう恐れがある、例えそれが単品としては高価なものであっても・・・」

ともおっしゃっておられました

これは同メーカーならではの、こだわりの職人さん的考え方で、個人的には私は好きな考え方です

しかし 「商売」となると話は別で、他店からの要望というものもあったりします 例えば 「もう少し硬くしてほしい」

などという要望があったりすると、その声に応えなければなりません、それがアワーグラスⅡですね

ラテックスを封入することで、少し硬く仕上がっています

まぁこれがどういう性格のものなのか、敢えて書きませんが(笑)

年間1600枚を販売する弊社のアワーグラス シリーズの中で、アワーグラスⅡの売り上げが0.5%に満たないというのも

このあたりのことを理解しておられるお客様が多いという事だと思います

だからこそ、アワーグラス マエストロの開発発売に何年もの歳月がかかったわけですね

インチアップしたアワーグラススプリングに最適の詰め物とその量、それの完成までにいくつかの試作モデルがありました

今月このマエストロが、販売後初めて月の半ばで30枚を超えました  アールグレイの販売枚数には及ばないものの

その最高の寝心地が段々と評価されてきたことに対して、感慨深いものがありますね

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