前回の続きです
メーカー倉庫にうず高く積まれた、ベッドフレーム返品&在庫の山
メーカーは価格を落として、処分にかかりました・・・・・しかし一向に売れません
いくら家具は腐らないとはいうものの、倉庫を次第に圧迫、上からも「早々に処分するように」 と指示が出ます
当然弊社にも、通常の半額くらいで話がありましたが 「いらない」
ついにメーカーさん、切れちゃいました(笑)
当時、メーカーが不定期で行う、我々小売店向けの 「仕入れ大会」 がありました
その時の発注であれば、マットレスを通常の2割引きにして、そのうえでベッドフレームはタダでつける
という好条件
極端な話、新品のマットレスをいつもの2割引きで仕入れできるなら、最悪、フレームは捨ててもいいですよね
次回の仕入れ大会で、そういった企画があるという情報は、メーカー営業を通じてほぼすべての家具小売店に伝えられした
その仕入れ大会の約3週間前のことです
我々小売店にとってのリスクは、仕入れ大会当日に例え上記の好条件で商品を仕入れたとしても
在庫を抱えることになる、その一点です
さて、仕入れ大会の日がやってきました、めいめいの家具店は、「これから売れるであろう品を予想し、自社の倉庫のキャパや
あるいは販売能力、資金力など加味しながら、慎重に商品を選んでいました」
これって簡単なようで、意外と難しいことなのです
一つのベッドメーカーのマットレスと言っても、種類も価格帯も多数、加えてシングル、セミダブル、ダブルなどのサイズ違いもあります
皮肉なもので、「これからは、この価格帯のシングルが売れるだろう」 と予測して仕入れたら
その後、違う価格帯のダブルがたくさん売れ、シングルが不良在庫になった、なんてことはよくあります
まぁとにかく、仕入れ大会自体は盛況でした
ただ自体を一変したのが、弊社がメーカーに提出した購入リスト
その枚数に、メーカー営業と上司の顔は青ざめました
つづく