先日の大川の展示会で、H木工のベテラン営業マンと話をしました
この方はいわゆる情報通で、いつも様々な情報をくれる方です、時には一杯やりながらね
この方曰く 「社長、店外催事をやりなさいよ」 お話は続きます
「欲張らずに小規模スペースで、メーカーから商品の提供と人員の提供を受けて行えば、リスクなく売り上げが確保できる」
実際に大型店は大規模のそれを行っています・・・・・ただもはや乱発して飽きられ、頭打ちとなっている感が
そして催事に駆り出されるメーカー営業マンにも、厭戦気分が広がっていると聞きます
でもゲリラ的に小規模でなら、自社のリスクもメーカーの負担も少なく、既存店舗での売り上げ以外のところから獲れる
ということらしいです
貴重な情報ですが、弊社は店外催事はやりません
以前バックアップするのでやりませんか と言ってくれたメーカーもありましたが、お断りしました
理由はメーカーに余分な負担を掛けたくないからです
ちょっと話が飛躍するかもしれませんが、はるか昔の戦国時代
戦ともなると、家臣はもちろんのこと、地元の農民も戦に駆り出されました、そうなると当然農作業はほったらかし
田畑は荒れ放題になりますから収穫量も減り、結果国は年貢が減って貧乏になります
そうならない為に戦は農閑期に限られる、いくら好機到来 いざ と思っても農繁期では兵が集まらず
無理やり招集しても、士気が上がるはずありません
ましてや農民は戦のプロではありませんから、自分の立てた戦略通りに働いてくれない可能性もあります 鉄砲の登場で後年そうでもないけど
これを信長だったか秀吉だったか まぁどっちかがとった政策で 「兵農分離」 といって
兵は戦のプロ、農民は農作業に専念することができるようになったと習いました
これを我々小売店とメーカーに置き換えると、弊社スタッフは新井家具流の戦のプロですが
考え方も商品もちがう複数のメーカーに売り場を任せると、テンでバラバラな売り方をし、そこには弊社流のコンセプトもない
単なるメーカー間の売り上げ競争の場になってしまいます
駆り出された雑兵が、褒美ほしさに作戦行動を無視して、個人の手柄を取りに行くことに精を出して、戦が混乱するてな感じ
ましてメーカーも通常営業(農作業) ほったらかしで、担当店ならまだしも、関係ない家具店の催事(戦)に引っ張り出され
勝戦なら褒美も期待できるかもしれませんが、最近負け戦な店外催事も多いと聞きます
士気が上がるはずもないですよね しかも上納する年貢も減るし・・・
弊社の場合、メーカーの農繁期、農閑期関係なく、好機と見るやすぐに作戦行動に出れるのも強みの一つ
どこもかしこも店外催事だらけ、日程も被りますから、人員と商品確保も各メーカーと歩調を合わせる、つまり農閑期に限られる
だから私は 「兵農分離」 の歴史を教訓に、販売は我々、メーカーには業務に専念してもらい、量と質に優れた商品を年貢ならぬ
商品を供給してもらおうと思います
ちょっと無理がありました この話