公取立ち入り調査に対し、いつも思う事

家具卸部門 売上高トップの関家具さんが、オフィスチェアーの小売価格を拘束していた疑いがあるとして

公取から立ち入り検査が入ったというニュースを見た

この手のニュースを時折見るが、そのたびに思う事は・・・

みんなあのメーカーをお手本にすればいいのに

あの陰険で狡猾で、強気を助け弱気をくじく見本のようなクズメーカーを あそこのやり方を参考にすれば

公取に調査されることなく、小売店の価格を拘束することが出来ますよ  しちゃだめですよ

少し前のこと、そのメーカーの商品を定価から40%引きで販売していた家具小売店が有りました

年間かなりの金額、そのメーカーへの支払いがあったそーです どこの家具屋か名前は言わへんけど(笑)

他店が20%引きそこそこなのに、なぜその家具屋は40%引き出来たのか

それは仕入れ原価が安かったから

その家具小売店があるエリアの、メーカーのトップが売り上げ作りに窮し

その家具小売店に大量に一括納品する事を条件に、かなり安い原価率で提供したのです

そのため、その小売店の対メーカーの売り上げはアップ

それに気を良くしたエリアトップは 「もっと仕入れてください」 と懇願

それに対し、すでに倉庫や販売のキャパも限界に達していた小売店のオーナーは

半ば断り文句で 「これ以上仕入れろと言うなら、もっと原価を下げろー」

さすがにこれには応じないだろう・・・・・しかしなんとこれを、メーカーはあっさりと了解、さらに安い原価で小売店に提供

断り文句とは言え、啖呵を切った以上小売店も言葉を飲み込めず

超大量の商品を受け入れることに おかげで倉庫も売り場もパンパン  それを捌く方法はただ一つ

「さらなる安売り」 40%引きどころか、新品を半額で売ることも珍しいことではなかったそーです

その頃その小売店は、ある事実を知りませんでした

そのメーカー商品に価格に伴う価値などなく、たとえ激安の原価で卸しても、メーカーは十分な利益が有ったのです

ずっと後になって分かったことですが、その家具小売店に卸しているのと同等、もしくはそれ以下で

他の大手家具店には卸していたのです (安く仕入れてもキッチリ儲けて安売りしないだけ)

しかし新品半額商売は、すぐに他店の耳に入り、メーカー上層部の知るところとなります

・・・・・そして、エリアトップは責任追及から逃れるため

「一営業マンが勝手にやったこと」 として全てをその小売店担当の営業マンに責任を負わせました
営業マンに因果を含めたのか、何かしらの見返りを与えたのか・・・それは知りませんが

そしてその家具小売店を・・・ さんざん利用してきたその家具小売店を、バッサリと斬り捨てました

まぁ普通に考えれば、2年近くに及ぶ出来事ですから、一営業マンレベルができる事ではないんですがねぇ~

しかしこのことはすぐに業界に広がりました

ビビり倒したのはほかの家具小売店たちです、みな一様にこう思ったそーです

「ウチの何倍もあのメーカーを販売していたあの家具屋、あそこが簡単に切り捨てられるなら、ウチなどもっと簡単に切られる」

もはやメーカーに歯向かう小売店はほぼ無くなり、それでも安売りを続けた家具屋も同様の方法で駆逐されていきました

・・・・・・えっ  その家具小売店がどうなったかですか?

このことで 「価値のない名前だけのブランドメーカーを単に安売りするではなく、本物を吟味して提供する」 家具屋へと生まれ変わり

かえって売り上げを伸ばし、元気に商売を続けているそーです

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