今回メーカーと有意義な交渉が出来たと書きましたが、その根回しも含めた準備は、全て社員だけで行ってくれました
私はな~んにも口出ししませんでした 今回の結果は全て彼らの功績です
私は以前から、本人が希望すれば、たとえ入社数日の社員であってもメーカーとの仕入れ交渉や展示会に同行させる
と考え、実践してきました
なかには無駄に終わることも少なくありませんでしたが、そうすることで社員の速やかで大きな成長があると思ったからです
そう考えるに至ったのは、先代社長の時代に後進の指導を怠ったがために、先代が体調を崩した後
一気に弊社は暗黒の時代へとまっしぐら
残念ながら先代の頃のバイヤーのトップは、センスのかけらもない男、また根拠のない自信で新たに学ぶという事をしませんでした
これについては笑うに笑えない話があり、その男の嫁が 「玄関先に置くような、洒落たデザインのチェスト買ってきて」
と言ったそうですが、なんと彼が持ち帰ったものは 「婚礼家具の整理タンス」 奥行60㎝ 幅110㎝ 高さ120㎝ほどの実用的タンス
例えるなら、タキシードに下駄、文金高島田に麦わら帽子をかぶるようなものです まぁそれがふさわしいと思ったのでしょう
それを聞いてウチの家族全員で大爆笑しましたが、私だけは笑えませんでした・・・
こんな奴がウチのバイヤーのトップなのか
先代にバイヤー交代を何度も進言しましたが、「あれをあそこまで育てるのに、何年かかったと思っているのだ」
と聞き耳を持たず、最後の方まで後進を育てる事を怠ったのです 私に言わせれば何年もかかって育てたのが、あれ
もっと早い時期に後進を育てていれば、彼の壊滅的なセンスの無さと人間性が分かり
バイヤー交代も早かったのかもしれません
私がラッキーだったのは、ベッド館を任され、その呪縛から放たれ、「最高の反面教師」 を得たことで
無能な私も何とかベッド館を軌道に乗せる事がてきたことです 簡単です、彼と全く反対の事をやれば、サルでもできます
そんな経験から、「後進は早い時期から手間かけて育成」 という考えに至ったのです
そのバイヤーには感謝してもしきれませんね
話は戻りますが、もうベッド館の運営は彼らに任せてもいいかな 私は用済み・・・