儲かるマットレス、儲からないマットレス

いきなりのタイトルで驚かれたかと思います

昔あるメーカーの営業を食事に誘い、程よく酔っていただいた後  おもむろに聞きました

一番儲かるマットはなんですか   ここで「儲かる」とは、メーカーが儲かるの意味です

彼は酔いも手伝ってか、ハッキリと言いました 「6.5インチのマットレスです」 と・・・・

断っておきますが、世に6.5インチのポケットコイルマットレスはたくさんあります

ここで 「メーカーが儲かる」 というのは、あくまでも彼の所属するメーカーにおいての話です

そうです、彼のメーカーはかなり儲けていました  (いまはさらに酷いですが)

ハッキリ言って当時の我々は「ベッド業界の闇の部分」 について今ほど知る由もなく

ブランド信仰はお客様がブランドに持たれているそれよりは幾分冷めたものであるものの

そのブランドを他店よりも安く売る  ということに免罪符を得ていた様な気がします

弁護するわけではないですが、そのころの他店はまだ 「このマットレス、生地の柄が綺麗でしょ?

なんて話法で販売していたのどかな時代でもありましたから、、それでも一歩抜きんでた

知識と情報量で販売にあたっていた自負はあります

5.5インチのバネから6.5インチに変えると言うことは、約18%バネの長さが変わると言うこと

しかし正直そんなに製造コストが上がるわけではありません、ほとんど同じでしょう

ですからあるメーカーは5.5インチは5万円で、6.5インチは6万円くらいを売価設定として

ちょうど18%アップくらいの価格設定です (分厚くなる分だけ輸送コストもかかりますから)

しかしそれで何万円も価格が上がると言うのは、メーカーが余分に儲けていることに他なりませんね

ブランドバリューと言えば聞こえはいいですが・・・・・・

まぁバネ高も7インチを超えるとコストも手間もかかるので単純計算とはいかなくなります

また詰め物の質や量にも価格は左右されます

ですからコストがほとんど5.5インチと変わらないのに、なんだかんだともっともらしい理屈で

6,5インチを高額設定にすると、メーカーは暴利をむさぼることができるわけです

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