これまでブログやホームページ上で「一部のブランドベッドは価値もなく高すぎる」ということを
発信してまいりましたが、(一部有名ブランドメーカーは海外市場との価格差は3~5倍です)
実は昔々はベッドメーカー(得にブランド)にとって「我が世の春」
いまが「濡れ手に粟」だったら、20年ほど前は「濡れ手に金粉」くらいだったのではないでしょうか?
15~20年くらい前まで、家具店の主役は「婚礼たんす」でした
現在と違い、インターネットも無かった時代、定価設定もあいまいでエンドユーザーが
設定価格が適切であるかどうかを判断する術の少ない「婚礼たんす」は、結婚という
人生の大イベントを飾り、儀礼的な要素も加わり、家具店にとっては「おいしい商品」でした
家具店はおいしい商品である婚礼たんすを販売することに力を入れ
その陰に隠れ、なぜかベッドメーカーは、いえベッドメーカーだけでなくカ〇モクなどのブランドも家具店にとって
「儲からないもの」「儲からないでも仕方ないもの」 という免罪符を与えられていたような気がします
乱暴なところだと、婚礼たんす購入のお客様には「シモンズベッド、フランスベッド、カリモク半額!!」
を謳っていた家具店もあったくらいですから・・・
半額で売ると原価を割って販売していると思われるのですが、素人には価値基準の難しいタンスのほうで
十二分に補てん出来たのでしょう
しかし婚礼たんす購入者の激減に伴い、ベッドメーカーも変化を余儀なくされました
「タンスが売れないのなら、他のもの(ベッド、ソファー、ダイニング) を売っていくしかない」
と我々は考えるのは、至極当然のことでした
そして家具小売店が、秘密のベールに包まれた(チョっとオーバーかも) ベッドの秘密、からくりに
気づき、研究し(当店などはその急先鋒かも) 語弊があるかもしれませんが
「メーカーばかり儲けてズルイ!!」 とばかりに研究販売していった結果、現在があると思います
今でも思い出すのは、同じ家具団地内の家具店の社長に16年ほど前のベッド館オープン時
「新井さん、ベッドみたいな儲からないもので専門店作って大丈夫か?」 と嫌味たっぷりに言われたことを
今でも思い出します・・・・・・その後そこの家具店は廃業してしまうのですが
とにかくベッドメーカー、特に価値もないのに海外市場の数倍価格で販売を強行してきたメーカーなどにとっては
段々と日本の市場は「おいしく無くなりつつある」のではないでしょうか?
ネットの書き込みなど見ても、「海外市場との内外価格差」について色々と書き込みも増えています
専門家の間では、「価値のない高額ブランドは近い将来、海外価格(本来の適正価格)に近付いていくだろう」
と言う物もいます
その根拠として彼らが言うには、もうブランドメーカーは日本のベッド市場に見切りをつけており
最近聞いた情報によると、日本有数のベッドメーカー D社とN社が、ある業者と提携
中国市場向けのマットレスを発表したとのこと
中国の方は「日本製」が大好き、特に富裕層は「中国製(国内製)」 は避けられるとか
また超高額なブランドマットレスが飛ぶように売れているらしく(価値はともかく(笑))
とにかく中国はブランドメーカーにとって、古き良き時代の
「濡れ手に金粉価格」 がいまだ通用するおいしい市場であることは間違いなく
日本なんてどうでもよい、と考えているのなら
本当に適正価格になる日も近いのかもしれません