下請けメーカーの悲哀

有名メーカーの多くは、ベッドフレームの製造を下請けメーカーに依頼していることは以前お話ししたと思います

某下請けメーカーの社長から聞いた話ですが、デザイン開発から行って有名メーカーに提供するのは良いが

ほどほどに売れて、決して大人気商品にはなってほしくないというのです

というのも、大人気になるとすぐ中国で同じデザインのものをコピーさせ、開発した下請けには知らんぷりを
決め込むからです(笑)

そりゃあメーカーにとっては間違いなく売れるものの原価率が何割も下がり、たいていは原価が下がったから

と言って卸値は下がりませんから、かなりおいしいでしょうが

下請けはたまったものではありません

・・・とここまではよくある話かもしれません

中国で作らせた商品も最初のうちは問題なく回ってメーカーに利益をもたらします

しかしロットを重ねていくごとに品質が低下するのか、クレームが目立ち始めます

すると困ったメーカーは、なんともう一度最初の下請けメーカーに泣きつき、再度製造依頼をするそうです

「以前裏切ったじゃないか!!」と文句を言うと、メーカー担当者は「あれは以前の担当者A氏がやったこと
私はB氏で、そのことは知らない」

「私(B氏)は絶対にそんなことはしない」と言うそうです

心のやさしい下請けメーカーはすべてを許し、再度フレームを提供しますが

ほとぼりが冷めたころ、有名メーカーはまた同じこと(中国でコピー)を何の臆面もなくするそうで

さすがに怒って文句を言いに行くと、メーカー担当者はC氏に変わっていることは言うまでもありません(笑)

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