ある家具屋のベッド売り場にての話
メーカーから依頼を受けて、家具小売店の売り場に販売員として立つ人間の事を、業界用語で 「マネキン」と言います
このマネキンの仕事、なんのために家具屋のベッド売り場に立っているのか
当然依頼を受けたメーカーのベッドを販売するために派遣されているわけで、販売成績が即自分の収入に跳ね返る部分もあったりします
複数のメーカーのマネキンが立つ売り場の場合、お客さんの盗りあいをめぐって仁義なき戦いが繰り広げられます
さて問題の家具店のベッド売り場にての話
業界ベテランではあるものの、マネキンとしては比較的キャリアの浅い女性マネキンのオバちゃん
これを他メーカーのマネキンが、「災いの種は今のうちに摘んでおこう」 と考えたのか
嫌がらせ かなにかの意地の悪い事をしたらしいです
すると・・・ オバちゃんマネキン、泣いちゃった
それを聞いたオバちゃんマネキンの上司が激怒
相手のマネキンに食ってかかった ・・・しかし相手のマネキンはそんな事には慣れっこ
・・・と言うより、自分のテリトリーに侵入した敵を威嚇して何が悪いんじゃい 的な対応
業を煮やしたその上司、今度はメーカーの担当に食ってかかった かっちょええやん
・・・そのあとはどうなったのかは、まだ聞いていないですが
嫌ですよねぇ~
表むきは 「いらっしゃいませ~」 なんてさわやかに対応する家具屋のマネキンさんたちが
実は自分の取り分・・・つまりお客さんの醜い奪い合いを行っているなんてね
笑顔の影で、獲物を狩る肉食の獣のような視線を、実はお客さんは浴びているのです
そこまでするという事は、よっほどマネキンに見返りが多い証拠ですよね
そんな家具屋でいいベッドが買えるとは、とても思えません