マットレス(ポケットコイル) の価格を決定付けるものは何でしようか?
まずマットレスをバラバラにしてみましょう
バネと綿と生地です(笑)
つまり性能の根幹を成すバネ、ウレタン、不織布、綿、などなど、そしてそれらを最終的に縫製し
表面生地と合体させるわけです
ですからバネには日本工業規格(JIS)が厳格に定めた、バネのランクが存在し
ランク上位のものが、高コストとなり
ウレタンなどは、その比重の高さが高いほど、基本的には高コストになるわけです
これまでのウレタンでは比重が高いほど硬くなるので、必ずしも高比重のウレタンを使うほうが良いとは限りません
でしたが、最近のウレタンは高比重でも柔らかいものが開発され、耐久性とソフトなクッション感という
ある意味、相反する要求にもこたえられるようになってきました
また低反発素材やラテックスなども高コストなウレタンとして知られています
そして最終的に表面を包む側生地、シングルサイズのマットレスを全て包み込むのに
4m以上の側生地が必要となり、こちらもマットレスの価格決定の大事な要因となっています
ただし、見た目や肌触りが良いからといて、「高コストな生地」とは限りません
最近、某高級ブランドベッドメーカーが使用している生地などは、その見た目や肌触りからは想像ができませんが
実は中国製の比較的安価な生地なのです
まあ、見た目が豪華で安いわけですし、パットやシーツを掛けるので、最終的には見た目などは関係なくなりますが
販売に至るまでのアイキャッチと言う点では有効なのかもしれません
ただ、それを利用して安価な生地であるにもかかわらず、ブランドという「幻想」で生地にまで付加価値を付け
高額にしているのはいただけませんがね
今私は「幻想」という言葉を使いましたが、そうですマットレスの価格を決定付けるのは
バネの質(コスト) + ウレタンなどの質(コスト)
+ 側生地の質(コスト) + 縫製技術 そして
+ 「幻想」 です
「幻想」をハナッから否定するつもりはありません、それも大事なことだと思いますが
問題はその「割合」です
良質で高コストなバネを使い、質の良いウレタンなどを使用し、豪華な側生地で縫製する
そのうえで「幻想」をプラスしての高額設定であれば問題はありません
ただ・・・・・
どうせ素人にはわかりゃあしないと、安価で低レベルなバネ素材と、普通のウレタン、豪華な側生地で縫製した
平均点に過ぎないマットレスに、異常なほどた~ぷり「幻想」を加えて
あたかも高性能品であるかのごとく演出、暴利をむさぼるマットレスは許せない存在ですね
できればこの世から消しさってしまいたい とも思いますが、正直難しいことです
かなり前のブログに書いたことがありますが
何十万円もする高級ワインより、千円のハウスワインの方が口当たりよくおいしく感じる、と言うことがあるようです
ワイン通を自認する芸能人が、ことごとく価格の高い安いを当てられず、恥をかいたという番組がありましたよね
マットレスも同じで、私もこの業界は長いですが、「この人本当にベッドに詳しい人だなぁ~」とこれまで
感じた人は、ほんの数人です
つまりベッドのプロを自認する人であっても、そのほとんどがメーカーの「幻想」にまんまとやられているわけです
ワインに例えると、口当たりは良いが安価な千円のハウスワインボトルに、何かしらの子供だましのうんちくと
もっともらしいネーミングやプランド名のラベルを張り付けただけの代物を
ありがたがって、何十万円で販売する
それらの「幻想メーカー」に と舌を出されているのも知らずに・・・・・
いや、本当は事実を知った上で、長いものに巻かれているのかも
へんに逆らって、こんなブログを書くより(笑)
「幻想」に乗っかって販売する方が遥かに楽で、やり方次第では儲かりますからね
でも私はいやですね
こんなブログを書いたからと言って、一体何人の方が100%理解して、「幻想」から冷めてもらえるのか
・・・とこれまで考えて、ここまでハッキリとは書きませんでした
でも私に(新井ベッド館に) 自信を持たせてくれたのは、2/15のこのブログで紹介した
アンネルベッドのマットレスが、この一か月足らずで約60枚ほど売れたことです
アンネルさんには失礼な言い方かもしれませんが、このマットレスは
高コスト、高性能で低価格、そして・・・・・・・・・・「幻想」はゼロです(笑) ゴメンなさいアンネルさん
口はばったいのですが、アンネルのこの価格帯のマットレスを月に60枚も売れる
いや、売ることができる家具店は当店 「新井家具ベッド館」だけです
これが我々には最大の自信となりました
と同時にアンネルさん自身の改革につながっていけば、これほどの喜びはありません
聞けば最近、当店の担当アンネルH氏には、「新井さんで売っているあのマットレス、どうやってあんなに数が売れるのか」
と、売り方を教えてほしいと全国のアンネルベッド営業所から問い合わせがあるとのことです
我々のホームページから発した情報が、一つのメーカーを動かし
日本全国のベッド売り場の「幻想メーカー マット」を押しのけて、それに代わって
アンネルマットが展示販売される
考えただけでもワクワクしますよね
私、自分の商売そっちのけで、全国に販売指導に回りたいくらいです、ホントに(笑)
ここで終わりませんよぉ~
さあ、次はあの 6.5インチ の「幻想」を砕く番です
試算では同等以上の性能で、シングル6万円代での販売がが可能です
向こうが 性能 3 幻想 10 合計13 ならば
こちらは 性能 15 幻想 合計15 で行ってみましょうか