新井家具ベッド館のオープンは、平成8年11月なのですが、開店時の約200台のベッドのほとんど
を用意してくれたのは、当時シモンズベッドの西日本代理店 「アイビーベッド」でした
合わせて、寝具類や展示用パネル、照明、什器など、そのときに発生したアイビーベットへの支払いは
三千万円近かったと記憶しています
もちろん、翌月の支払日である10日にはお支払いする心ずもりでしたが、それ以外にも店舗改装にかかった費用
などの出費もかさみ、三千万円の支払いは決して軽いものではありませんでした
さて近々にオープンを控え、アイビーベッドの部長、担当らと打ち合わせをしている時のことです
部長氏の口から信じられない言葉を聞きました、なんと「お支払いはいつでも結構ですよ」 と下野会長が
おっしゃっていたというのです、同席していた私は当時の社長である親父と、思わず顔を見合わせました
打ち合わせ後、アイビーベッドの下野会長の度量の大きさに感動し、お言葉に甘えようと、
しかし、一刻も早くお支払いしようと親父と話し合いました
そしてオープン日を迎え、ベッド館も順調な滑り出し、資金的にも余裕ができたので
一刻も早くお支払いを済ませようと、社長と二人スーツに着替えアイビーベッドへ。
会社の玄関で対応していただいたのは確か課長さんだったと思います、「新井家具ですが会長様は
おられますでしょうか?」・・・・応接間に通され待つこと15分・・・
また先ほどの課長さんが戻ってこられ 「あの~どういったご用件でしようか?」とモジモジした様子
大きな声で「お支払いに参りました」と言うと、安心したような顔で「承知いたしました」(笑)
どうやら支払いを待ってくれと言いに来たものと勘違いされていたようです(笑)
アポイントもとらずに伺ったこちらのミスでした
しかし、もう故人となられましたがアイビーベッドの下野会長には感謝の言葉もありません