ベッドを安く販売するために 其の二

中国製と日本製 もし現状で価格が同じであれば誰でも日本製を買うと思います

中国の方が「メイドイン チャイナ」より「メイドイン ジャパン」を選ばれるとも聞きます

もちろん、中国製でも気にしないという人もいるでしょうし

例えば家具、家電、食料品、衣料品など商品の種類などによっても変わってきます

私自身、普段着はほとんど中国製ですし、食料品には若干抵抗があるものの

日々気にしていてはキリがないし、知らず知らず口にしていることもあると思います

でも生命、安全にかかわる商品や精密機械などの場合は、出来れば日本製を選びたいと考えます

精密機械と言えば、お客様がベッドのマットレスに対するイメージは 「精密機械」に近いものが

あると思います

特に有名ブランドマットレスに対してのイメージは、その高額な価格設定も相まって

「精密機械」そのものにとらえがちです

「有名ブランドは、その潤沢な資金と豊富なデータに支えられた開発力で、日夜人々を健康、安眠へと

導くマットレスを設備の整った「ラボ」で開発している」

お客様の抱くイメージはこんなところじゃないでしょうか(笑)

幻想を壊してしまって申し訳ないのですが、実際はそんなに大したものではありません

全く研究開発していない、とは言いませんが・・・

考えてみてください、今ベッド業界の主流になっている「ポケットコイル」が発明されて

100年近くたちます

もちろん100年前よりはあらゆる面で進歩していますが、精密機械でも何でもない

単なる工業製品であるマットレス、いやもっと言ってしまうと「鉄」と「綿」と「生地」を縫い合わせただけの

マットレスを100年間、色々なメーカーが研究開発し続けてきたんです

もう「工業製品」として完成度が高く、各メーカー間の性能差は無くなっているといってもいいと思います

断っておきますが、「各メーカー」というのは「有名」「無名」ブランドを問わずということですが

そこにブランド名だけが先走りの「過大評価の過ぎる、低性能有名ブランド」が紛れ込んでいることで

話がややこしくなってしまいます

話を本題に戻しましよう

我々の目から見て、同等品である「日本製」と「中国製」の二つの家具があったとします

それは食器棚でもダイニングテーブルでも何でもいいのですが

その価格差はおおむね1.5~2倍前後です

その他の家具と違い、同一形状のマットレスの場合はデザイン開発とは無縁ですから

上記の倍率がきわめて公平に適合するはずです

マットレスにおいても低価格~中価格帯のマットレスには、この倍率が見事に適合します

ここで、面白いことをやっている国内の業者のお話をしてみたいと思います

面白いこととは、スパリ日本国内で販売している有名ブランドのマットレスを、それとほぼ同じスペック
(ほぼ同じスペックだと私はそこの社長から聞きましたが、私自身が確認したわけではありません、念のため)

のマットレスを中国で作らせ、日本国内で販売しているのです

商品と価格をいくつか紹介すると

「8インチを少し超える(笑)ポケットコイルマットレス」のシングルが実売価格 3万円台

「千数百個のバネ数のポケットコイルマットレス」の同サイズがやはり実売価格 3万円台

でカタログに紹介されています

一時期、当店も真剣に導入を検討しました、もちろん社長の発言から考えて、悪いものではないでしよう・・・

でも私自身どうしても引っかかる部分があり、結局導入しませんでした

どこがどう引っかかったのかはここでは言いません、そしてあくまでも私自身が引っかかっただけですし

取り組んでおられること自体、素晴らしいことだと思います

その時考えたのは、「日本国内工場で同じことができないものか?」でした

そうすれば先の倍率の通り、3万円台の8インチを少し超えるボケットコイルは2倍の6万円台での販売が・・・・

あれ? 計算が合わないぞ・・・・おかしいな・・・こんなことでは国内で販売している

8インチを少し超えるマットレスの価格と同じになりません

ここで界王拳を使う、孫悟空の気持ちになって、「3倍ぇ~だぁ~」「え~い4倍ぇ~だぁ~」

5倍・・・6倍・・・ふぅ~

・・・・なんでだろう

私もまだまだ勉強不足なのかもしれません、悪の組織ショッカ―のように科学技術の最先端のラボで

我々凡人が考えもつかないような特殊技術で、マットレスを開発研究しているので

そんな値段になるのですね・・・多分

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