昨日の午前中に「ジェネリック マットレス」と言うタイトルでブログをかいたところ
アップ後すぐに、「何時ごろ実現するの?」 「どういう価格になるの?」 といったお問い合わせを
相当件数いただきました
いつものことながら反響の大きさに驚くと同時に 「うかつなこと書けないななぁ~」と感じています
ではもう少し「ジェネリック マットレス」について、現在の進行状況なども含めて書きたいと思います
今現在、ほとんどのメーカーが自社のAランクマットレスに採用している「ポケットコイル」
その歴史は古く、100年前からポケットコイルは存在します
ポケットコイルの特許は、そのほとんど全てが切れていて、一部のメーカーが自社のカタログなどに
「当社が保有する特許」などとしてもっともらしく書いていますが
よくよく読んでみると、製造の効率化を図るための装置に関する特許であったり
環境面への配慮に関する特許であったりと
いわゆる「寝心地」や「性能」に直接関係するものではないものですね
(見た人が「特許」の意味を早合点しなければいいですけれど・・・)
ですので、もはやブランドベッドメーカーのアドバンテージは、その知名度(ブランドバリュー)だけになった
と言っても過言ではありません
問題はノンブランドが高性能クラスでお手ごろなマットを作っても「ノンブランドが中途半端に高いマットを
作った」
と、お客様や小売店に受け入れられないのではないか?
という危惧が我々にもあったのですか゛、つい最近ブログで紹介したアンネルベッドの反響、大躍進ぶりが
我々に大きな自信をあたえてくれました
ただ残念なことに、その躍進ぶりは今のところ当店だけのもので、他店を巻き込んだベッド市場全体にまで
及んでいないところですね
まぁそれは我々のあずかり知らぬ所、アンネルさん自身の問題ですが・・・
話を本題に戻します
ベテランの熟練職人さんから聞いたのですが、バネの反発力を正確に測定しデータ化する機械を入手したらしく
たとえばあるメーカーのバネの反発力を測定し、同じ素材の詰め物と同じ縫製をマットレスに施し
もちろんバネ数や配列等も同じにすると、表面生地の色柄以外は同じものができあがるという寸法です
だって性能、寝心地に関する特許はありませんからね
じつは先日、某メーカーにマットレスを三枚発注しました
定価 147000円 と定価189000円のものを二種 発注しました(どこのメーカーのマットだ? と詮索しないでね)
そしてそのうちの147000円のものを某メーカーに送り、分析、試算してもらったところ
実売価格で4万円台での販売が可能、と出ました(前にも少しブログで書きましたが、今回のデータは内部をチェックしたうえでのものです)
しかし、ふと考えました・・・・・「こんなん売っていいのだろうか?」
我々の当初の考えは 「プランドだ何だといって高額だけれど、しょせんこの程度のものは4万円代でできるのですよ」
という一種のデモンストレーションの意味で作ってみようと考え、メインでこれを積極販売するつもりは
(今現在も)ありません
だってこんなもの4万円代で販売して数が売れれば、本当によいマットが売れなくなるじゃあないですか
ホームページやブログを良くお読みいただいて、かなりの部分で御理解いただいているお客様でも
やはり、メーカーの戦略の巧妙さからか、頭では分かっていてもなんとなく「147000円 の高いマットと
同等のものが4万円台で買える」とお感じになられるようです
「(ジェネリックは)何時頃実現するの」 「どういう価格になるの?」の反響が大きい分
そのあたりが危惧されますよね
毎度のことながらこの手のお話は車に例えると分かりやすいのですが
我々から言わせると、価値のない147000円や189000円 のマットは
車に例えて言うとアメリカで150万円で売っているのような大衆車が、日本国内でそうですね600万円くらい
で売っているようなものと言うところでしょうか?
性能、スペックは他の国産大衆車(150万円くらい) と何も変わらないのに
芸能人が使っているとか、車の専門家(利害関係のある) が絶賛しているとか
有名施設が導入している(タダで進呈(笑)) とか・・・・・・
諸々の理由で大衆性能車が、高級ブランド車(600万円)になっているという
今回のジェネリック マットレスは、この600万円の車と寸分違わぬものを作り
本来の価値である150万円でも売れることを証明しようとするもので
本当に価値のある、価格設定に整合性のある600万円の「高性能高級車」を買おうとお考えの方までもが
「600万円の価値のものが、150万円で買えるのならそれでいい」と誤解されるのだけは
何としても避けたいのです
もう一度言います 「しょせんこの程度のマットは4万円代で販売できる」ということを示す
デモンストレーションの意味合いが大きいのです