若いスタッフから 「うちは天然木の一枚板のテーブルは販売しないんですか」 と聞かれました
どうやら他店で月に30枚くらいこの天然木 一枚板のテーブルが売れていると誰かに聞き
しかもそのエグイほど大きな利益率を聞いて、「じゃあウチお得意の、一枚板を大安売りしたら売れるのじゃないか」
と考え、私に意見具申してきたようです
確かに一枚板は、定価もなくお客さんが高い安いの判断ができない商品・・・・・という事はやり方次第でボッタ・・・じゃなかった
大きく儲けることができます、ですから同じ程度のものを10万円で販売している業者もあれば
それを40万円 で売っているところもあります しかも40万円のところの方が売れている
ですから一枚板を購入するお客様におかれては、時間をかけて情報を収集し、決して衝動買いや一目ぼれで
買ったりせず、見極め(難しいですが) てから決断すれた方が良いと思います まぁお金持ちの方はこんな話にも
聞く耳持たず 「うん200万円か、よし買った」 となるんですが(笑)
一枚板と同じような感じで、家具屋が販売価格を高く売ろうが安く売ろうが、お客さんには判断が難しい商品がありました
それは座敷机です、今ではあんまり売り無くなりましたが、昔は一家に一つ、花梨だ紫檀だと張物じゃなく
板物(無垢の) 座敷机がありました
さっきの一枚板と同じく、10万円で売るところもあれば、同じクラスのものを40万円で・・・・・
家具屋にとってはかなり儲かっておいしい品・・・・・・ところが、これを台無しにしたメーカーがありました
カリモクです、ダイニングテーブルから始まったカリモクは、次第にブランド力を上げ、ソファー、箱物とアイテム数を増やしていき
そしてとうとう座敷机まで扱い始め、カタログに掲載するようになりました
すると今まで実売価格で30万円くらいで取引されていた座敷机が、品番○○○ 定価20万円とかでバーンとカタログに掲載され
そうなるとこれまで定価という概念が曖昧だった座敷机に、「ブランドメーカーの定価」 がつけられるようになり
小売店は上限が20万円に制限され、しかもそこから他店との値引き競争となり、座敷机は以前ほどおいしい品では
なくなっていきました
‥・・・という事は、カリモクさん この際、一枚板のテーブルも定価付けてやったらどうです
カリモクの定価で上限を決めると、お客さんも買いやすくなるし、ボッタくりの被害に会う方も減る
カリモクは儲かる・・・・・ただ今それで儲けまくっている家具屋からはボロクソに言われると思いますが
カリモクさん、一枚板は同じものが二つとないので、そのへんが定価設定するうえで難しいですが
もしやれば、お客様からは大絶賛を浴びると思いますよ あとはウチは責任おいまへんけど(笑)