私は関西人にしては珍しく、納豆をよく食べます
現在納豆の品質や材料に関する 「表示」 には 「遺伝子組み換えでない」
という文言が表示されたものがたくさんあり、当然私もそれを買います
しかし今後、食品表示のルールが厳しくなり
現在のルールでは、遺伝子組み換え材料の含有率が5%以下ならば、「遺伝子組み換えでない」 と表示できるのですが
ルール厳格後、0,1%でも遺伝子組み換え原料が混ざっていれば、「組み換えでない」とは表示できなくなります
・・・・・一見、厳格化してよかったじゃん ・・・と考える方もおられると思いますが どうでしょう
専門家によると、遺伝子組み換え原料を0%にすることは、かなり難しいらしく (実質不可能に近い)
という事は例え0.1%でも入っていると、組み換えでない・・・と書けない・・・つまり
組み換え原料を100%使用しているものも、0,1%しか使用していないものも、同列になってしまうという事
じゃあ消費者は何を基準に食品を選べばいいのでしょうか むろん納豆だけの話ではありません
ある消費者は 「なんかわからんけど、テレビでよく宣伝してるし、ほかのものより高いからいい物だろう、これにしよう」
と良く調べもせず、遺伝子組み換え100%で原材料コストを抑え、得た利益で宣伝広告バンバン打ってる納豆を買うかもしれないし
また別の消費者は 「なんかわからんけど、他よりこれが安いし」と言って、やはり調べもせず買うかもしれません
そもそも、「遺伝子組み換えでない」という表示が使えなくなると、マジメに 「なんとか0%に近づけよう」 と努力する
食品メーカーはあるのでしょうか ・・・努力したところで、それが自社製品のアピールポイントにできないわけです
そして、表示しないでいいのを良いことに、組み換え100%でバンバン儲けて、派手に宣伝して売り上げを伸ばしている
同業者を尻目に・・・・・いつまで誠を貫けるのでしょうか
マジメに商品造るより、金儲けした方がいいやん と会社の方針を変えてしまわないでしょうか
・・・・・・これ、どこかで聞いた話だと思いませんか?
そう 我がベッド業界も、食品業界に先んじて 「マットレスの品質表示のルール」を変更し
内部素材などに関する情報を 「表示しなくてもよい」 と数年前に変更しました
同じこと・・・・・ 「宣伝してるし高額だし、良いものだろう」 と調べもせず、低性能高額品を購入する方
「安いけど、コスパが良いものなのだろう」 とゴミくずマットレスを調べもせず購入される方
上記二つは、我々の情報発信でお客さんにお知らせできますが
一番怖いのは
「あんな安い材料コストで、上手く宣伝して、あんなに儲かるのなら、ウチは良いものを安く造るのや~めた」
・・・と現状数少ない 「道徳心のあるベッドメーカー」が、朱に交わって赤くなってしまう事です
そうならないように、弊社は監視を続けますが・・・・・・正直、限界があるかもしれませんね