その③
高額 = 高性能、高品質なのか?
断じて断じて断じて違います
あるときお客様から、あるメーカーの扱いがありますか というお問い合わせが増えました
今から10数年ほど前のことです
正直、聞いたこともないメーカーで、当時のベッド業界の関係者にそのメーカーのことを聞いても皆さん 「」 知らないとのこと
何処で見たのですか とお客様に尋ねると、みなさん某家具店の名前をおっしゃいました
ベッド専門館である我々が 「知らない、分からない」では恰好がつきません
そのブランドのいくつかあるなかでも、当時の最高級グレードのマットを手に入れるために、その家具店さんに行きました
正直、超高額なマットレスでしたので購入にためらいがあったのですが(笑)
当時アイビーベッド というメーカーの社長が、ベッドメーカーとして今後の研究資料にしたいということで
費用の半分を負担してくれるとの申し出がありました
そしてウチの家族とともにその家具店へ
購入にあたっては、私も商売人の端くれ(笑) あらん限りのテクニックまで値切り交渉を展開しました
しかし一切値引きなし、「この価格は弊社の企業努力で実現したもので、間違いなく安い」 の1点張り
でもそもそも 「そこでしか販売していないので、他店と比較できないですよね」
そして10日ほどのち配送先に指定した親戚宅へと品物をひきとりに・・・・・
ちなみにこのマットレス、見た目は分厚くいかにも高級そうで、まるで〇様たちも倒れこんでしまうようなくらいの風格です
あくまで見た目はね
待ちかねたように、弊社スタッフ、アイビーべッドの営業担当、商品開発の方などなどが見守るなか
丁寧にこのマットの裁断が始まりました
しかし作業開始後、ものの数分で見守る人々から上がった声は
「なんじゃあ~こりゃあ~!!」 という声と嘲笑の嵐
ものが良いとか悪いとか、理論的にどうとかこうとか、それ以前に
「こんなものこんな高い値段で売ってええのん」 まあ買う人あっての価格ですから、河原の石ころ拾ってきて1万円で売っても買う方が納得していれば問題ないと言えばないのですが・・・
この業者、その後も色々なマットレスを発表し、販売しています
さすがに反省したのか、ここ数年に販売されているものは「それなりにまともなもの」 を部材に使用していますが
その分価格は、数倍に跳ね上がり残念ながら価格に見合うだけの価値は全くありません
だってもとになった10数年前のマットが 「あんなもん」でしょ?
それが仮に10倍いや100倍良くなったとしても、もともとの数字が0.01 みたいなもんですから(笑)
しかしそれがきっかけとなり、色々なメーカーのマットを切ってみることになり・・・・・・・
切り裂いて中身を確認したマットは、100枚は超えているとおもいます
一流品、高額、高性能品と思われているマットの酷いこと酷いこと
もちろん高額に伴うだけの品物も数多くあることも事実ですが
結局はベッドメーカーも商売ですから、500円のコストの綿を入れただけで、5万円も高くなるマットや
昔に少し脚光を浴びた新素材、そのままの名前でマット内部に使用するとイメージが悪いので
ネーミングを変えて、あたかも目新しいもののように装い使用していたり、ツッコミどころ満載のマットが数多くあります
お読みのお客様、お考えになられているマットレスや寝具があれば、お気軽に弊社までお問い合わせください
知りえた限りの情報は全てお教えいたしますよ
ちなみにホームページやブログでは限界があり、全て書くことができません
ホントのホントはご来店いただいて、と言うのがベストです