現場を知る営業(ベッドメーカー) と商品開発の担当、マットレス工場
この三者の連携がうまくいっていないと、良い品(マットレス) はできません
これまで何度かメーカーの営業サイドから 「新井家具さんの売れると思うマットレスを作ります」
という話があり
営業、商品開発とヒザを交え、当店が理想に思うマットレスについて思うところを全部伝え
試作品を作ってもらったところ
当店の理想とかけ離れた「似ても似つかぬもの」が仕上がってきて驚いた経験があります
・・・どうしてこんなことが起きるのかというと
現場を知る我々や営業と、実際に物づくりをする工場とのギャップ
これにつきます
似ても似つかぬ試作品を目の前にして、「どうしてこんなものになったの? ホントにこちらの希望を伝えたの?」
と聞いてみたところ
こちらの要望、希望を伝えても、結局マットを作る工場長などが自分が慣れ親しんだ工法、加工方法で
作るため、このような結果になる
また営業氏によると驚いたことに、この道ウン十年のベテラン工場長は
自社のマットレス以外、他メーカーのマットレスを見たことが無い
・・・らしく、自分の考え、意見に凝り固まって
他社を研究する気などサラサラないということでした
同じぶとうから作ったワインでも、作り手や製法で味が違うように
今売れている味のワインを作れ、といっても勝手な自身のこだわりで作ると、まったく違う物になってしまうのと
同じですよね
ほどなくしてこのメーカーさん、廃業してしまうのですが
もったいないですね、設備の整った工場、腕の良いベテランの職人さんもそろっていて
事あるごとに書いていますが、無駄に高額な類のブランドマットレス
彼らが柔軟に対応してくれていれば、メーカー設定の半額以下ぐらいで同等品を販売することも
可能だっただけに、もったいないことですね (例えば定価18万円くらいのマット、79800円くらいで・・・)
現存するメーカーさんにも上に書いたメーカーと同じような体質のところがありますというか、らしいのです
愛想尽かして辞職した営業や開発の人間の口から同じような話を聞いたことがあります
・・・知らぬは上層部だけですよ・・・
進言すると会社批判、社長批判だと言われたそうです
もう始末に負えません
昔々、生命を掛けた目的に使用する「ある物」を作っていた人の子孫なのでしょ
そのころの物づくりに対しての魂は無くなってしまったのでしょうか?