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▼羽毛布団の選び方は?

ベッドを買われる時は硬さ・サイズ・デザインなど色々ありますが・・・
羽毛布団の場合は、はっきり言ってご予算次第です。

あとは、使われる環境によってオススメする品が変わってきます。

冬場も空調を使用される方はそれほど暖かいお布団は要らないですが、
安い品で良い訳ではありませんので、何処を重視されるかが重要です。


 価格重視で探されるならダックダウンがお手頃です。

 暖かさを重視されるならグース・マザーグースの羽毛が良いでしょう。


良質な羽毛布団をお探しなら、マザーグース1.1キロ・側生地80番手以上の柔らかい生地を使用した羽毛布団がオススメです。

軽くて・体にフィットしてくれる本来の羽毛布団の良さを体感頂けるかと思います。
購入する機会が少ない為、選び方が分からないと思いますが、商品を手に取りランクの違いなど確かめて頂くのが1番です。
商品を確かめられない場合は信頼できるお店でお探し頂くのが良いでしょう。


▼羽毛の産地はどこが良い?

羽毛の産地はポーランド、ハンガリー、ドイツ、フランス、ロシア、イングランド、カナダ、中国、台湾などいろいろあります。流通している羽毛のほとんどが輸入の羽毛です。
日本で飼育し原毛を販売されている所も御座いますが、ダック【食肉】の需要・飼育コストの面で、採算が合わないためほぼ流通していません。


▼羽毛布団のサイズは?

ベッドに対して布団サイズはどうしたら良いかご相談を受ける事があります。

Sサイズベッドには羽毛布団もSサイズを使って頂ければ問題ないですが、
Sサイズ×2台を繋げてKサイズベッドとして使用するので
Kサイズの羽毛布団でご依頼頂く事もあります。


布団を1枚にする事で統一感がでますが、Kサイズの羽毛布団にすると干すのも大変ですし、カバーもない、特価品もない、取り合いにもなるので、あまり良い事は無いです。

 お布団はS×2枚に分けられるのがオススメです。


■SDサイズのベッド【120幅】は、
1人でのご使用ですと羽毛布団はSサイズでもご使用頂けます。
SDサイズの羽毛布団も作ってはいますが、種類が少なく、カバーもあまりありません。

■Dサイズベッド【140幅】はそのままDでOKです。

■WDサイズベッド【150幅】は微妙なところで、Dサイズ・Qサイズどちらでも大丈夫です。
Dサイズですと2人で使うと少し隙間が開いてしまうので、
寒がりの方や巻き込んで寝たい方はQサイズが良いでしょう。

■Qサイズベッド【160幅】はQサイズの羽毛布団で大丈夫ですが、
Qサイズのみメーカーによって210×210と220×210で仕上げているメーカーがあります。
お布団カバーのサイズに注意してお選びください。

羽毛布団サイズ


Sサイズ=150×210


SDサイズ=170×210


Dサイズ=190×210 


Qサイズ=210×210又は220×210



となります。


▼側生地は何が良い?

羽毛布団を包む生地は、通気性の良い綿生地がオススメです。
綿生地でもランクがあり、細い糸で織り込んだ生地の方が 羽毛布団の性能をUPしてくれます。
糸の種類は60番手・80番手・100番手・120番手・・・・などなど
数字が大きくなるほど、糸が細くなり柔らかい生地になります。
羽毛布団は軽くて体に沿うような生地が一番適していますので、
オススメは60番手以上の側生地が良いです。

80番手以上は高級生地になりますので、マザーグースクラスの羽毛に使われます。

原毛の高騰により、コストを抑えるため、ポリエステルと綿を混ぜて編んだ生地も最近多いですが
『シャカシャカ』音がなったり、蒸れもありますので注意が必要です。


▼キルトって何?

羽毛布団はキルト=縫製方法に種類があります。

基本的には4種類です。

【平面キルト】= マチのない平面なキルト、マチが無い分ボリュームが出ないが価格は安い
【立体キルト】= マチ付きの立体キルト、一般的なキルトです
【2層キルト】= 上下でマス目を変える事で谷間が無くなりより暖かいキルト
【2枚合わせキルト】= 肌掛け・合掛けを合わせたキルト


あとはメーカーによって○○○キルトとネーミングを付けて付加価値を 付けて販売しているキルトもありますが、正直あまり変わりません。

弊社では2層キルトが一番暖かいのでオススメさせて頂いております。

Sサイズで上【横3マス】下【4マス】とマス目を変えることで 谷間がなくなり熱が逃げにくくなります。
最近は『お値段以上』のCMでオールシーズン使用できる2枚合わせも人気が出てきます。

春=合掛け 夏=肌掛け 秋=合掛け 冬=肌掛け+合掛け と季節によって 使い分けが可能です。


しかし、2枚合わせのデメリットとして、側生地が裏表4枚分の重さが出ますので 本来の羽毛の良さから外れてしまいます。
2枚合わせマザーグースクラスだと、肌ふとんにマザーグース要るかと言われると 特に必要ないと思いますので、軽くて暖かいマザーグース【2層キルト】を買われて 夏場はダックダウンの肌掛け・タオルケットなどでも十分です。
2枚合わせは側生地が4枚必要なため、コストが高いので金額も高く、別で安い肌ふとんを買われてもあまり金額は変わりません。


▼ダウン量は多い方が良い?



羽毛布団に使用される羽毛の量は少ないよりは多い方が良いですが、 100%良い訳ではありません。

粗悪なダウンや、ダウンファイバーなどの切れ端を入れて中身の量が 増えている品もあります。

Sサイズで充填量1.6キロ(笑)危ない匂いしかしないです。
以前は1.4キロ入れているメーカーもありましたが 羽毛の高騰により、量は少なくなってきています。
西川などメーカー品でもダウン93%→90%の羽毛も多く出てきており 充填量も1.0キロの羽毛もよく見かけるようになりました。

弊社ではマザーグース95%1.1キロ グース93%1.2キロで設定し販売しています。

本来の羽毛布団の良さは、より軽い事が重要です。
量を沢山いれてボリュームを出しても決して快適ではないのです。
量を少なくして、ボリュームのある羽毛布団が一番良い羽毛布団となります。



▼ダウンパワー

羽毛はひとつひとつを取り出して大きさを計測することは不可能ですので、 羽毛の嵩高を数値化した表記です。

内径29cmの円筒に30gの羽毛を自然落下させ、その上から94.3gの円盤を乗せて2分間重さを加えた後、円筒の底から円盤までの高さを計測して1g当たりの「体積」を算出します。

以前は嵩高表記でしたが、羽毛の嵩高性の国際的な評価基準として、「体積表示」が一般的になっており、各布団メーカーもそれに合わせて体積表示ダウンパワーに変更しています。



▼フィルパワー

日本規格ダウンパワーはメートル表記ですが、 フィルパワーは海外らの数字の流れなので、体積は立方インチでの表記となります。
羽毛布団はダウンパワー表記ですが、アパレル品はフィルパワー表記している事が多いです。
以前はダウンジャケットなど羽毛が入った品でもダウン50%などの簡単な表記しか ありませんでしたが、現在はフィルパワーまで記載して高品質をアピールしている品も増えてきています。しかし充填量、産地・鳥の種類などまでは表記していないため羽毛布団より選ぶのが難しいです。

まぁデザイン・ブランドで選ばれる方が多いのでそれでも良いかと思いますが・・・
人気の『Canada Goose』カナダグースのダウンジャケットですがブランド名はグースですが、中身はカナダ産のダックダウンです。
ダック80%で充填量も少なく、価格10万円は羽毛ブランドメーカーでも無いですね。

▼飼育期間



羽毛布団にはダックダウン【アヒル】又はグースダウン【ガチョウ】の羽毛を使用しますが ダック・グースでも品質はマチマチです。
基本的にはダックよりグースの方が体格も大きく、大きなダウンがとれますが 飼育方法・期間により羽毛の品質が大きく変わってきます。

グレードの低い羽毛は食肉の販売がメインとなりますので、飼育期間が長くなるとコストもかかり、大きくなりすぎてもお肉が硬くなり、美味しくなくなってしまいますので、飼育期間が短いまま出荷されます。

飼育期間が短い未成熟な羽毛は弾力性も不充分でかさ高も少なく保温力も少ないものになります。 また、成長速度を速めるため、肥育ホルモン剤などを使用し飼育されている水鳥もいるそうです。

▼マザーとは?

羽毛の種類でマザーダック・マザーグースの表記が見られますが マザーとはなんでしょう?

通常の水鳥は飼育期間が1年未満で食肉とし、その際に羽毛を採取しますが マザーダック・マザーグースはその名の通り親鳥になりますので、 子孫を残すため、長い期間飼育されます。
4年ほど飼育すると体格がさらに良くなり、良質な羽毛が採れます。

しかし、残念ながら曖昧な基準のため品質もバラバラなのが現状です。



▼羽毛の洗浄

羽毛布団を販売しているメーカーのほとんどが、羽毛精製工場から原料を購入して、 製品販売しています。
国内で綺麗に洗浄している羽毛は安心 ですが、中には海外で洗浄した羽毛をそのまま製品にしている商品もあります。
特にヨーロッパ産の羽毛を中国で洗浄すると、余程しっかり管理していないと 中国産をブレンドしたり、まるまるすり替えられたりするそうです。

羽毛だけを見ても産地までは分かりませんので怖いですね。

▼産地偽装

食品偽装・燃費改ざん・データ偽装などニュースでも最近よく見かけますが 羽毛布団業界も正直グレーなところがあります。

目に見える物でも産地偽装が行われているなかで、羽毛布団は中身を確認する事が出来ないため、偽装が行いやすい商品です。
羽毛を見せられても大きい・小さいぐらいしかわかりません。
見ても分からないので 専門機関で検査をしてもらうしか方法がないです。

ましては、購入した羽毛を高いお金を払ってまで検査する人はいないでしょう。
以前もニュースでありましたが、京都西川の羽毛がドイツ産で販売していたが、 実は中国産だったことがありました。

またフランス産偽装問題がクローズアップされた時は、TV会社の配慮不足か、 スポンサーの戦略かは分かりませんが、フランス産羽毛布団の半分以上が産地偽装と テレビニュースで放映され、その繋ぎのCMが某大手通販会社の『フランス産羽毛布団』を紹介したときは笑ってしまいました。

羽毛布団の販売まで、水鳥飼育会社→海外サプライヤー→羽毛メーカー→小売店→お客様 と数社が絡んできますのでその1社でも悪いことを考えると偽装品がお客様に届いてしまいます。

私ども小売店は羽毛メーカーを信用するしかなく、出来る限りメーカー・商品を選別し販売に努めて参ります。

▼羽毛の高騰

羽毛【原毛】がここ数年値上がりしています。 原因は『鳥インフルエンザ』です。
鳥インフルエンザの流行により原毛の絶対数が減り、価値が上がっているからです。

原毛を収穫後、洗剤で洗浄し、その後120度の高温で乾燥、殺菌していますのでその段階で感染性は無くなります。
また輸出国政府が発行する検疫証明書で、120度,30分の消毒がされていることが証明されなければ輸入が許可されません。

海外生産羽毛製品をコンテナで輸入すると、日本到着に最短で1週間かかりますので 日本に輸入されている原毛は安心してご使用頂けます。


価格の高騰の要因の2つめは中国での『ダウンジャケット』の売れ行きです。

ダウンジャケットの流行や、寒冬になるとビックリするぐらい売れるみたいです。
2019年は中国が暖冬のため、価格は落ち着いていますが、中国恐るべしです。

▼日本羽毛製品協同組合



日本羽毛製品協同組合は、日本国内における羽毛製品メーカー、100社以上が加盟する組合です。

組合独自のゴールドラベル【品質推奨ラベル】を発行しています。

ゴールドラベルにはダウンパワー値により別けることができ、

「プレミアムゴールド」
「ロイヤルゴールド」
「エクセルゴールド」
「ニューゴールドラベル」

の4つのラベルがあります。

西川・ロマンス小杉など布団メーカーによってはゴールドラベルを付けていないメーカーもありますが優良な布団メーカーは独自の厳しい基準を設けてダウンパワーを表記していますので、ゴールドラベルがないから品質が悪いわけではありません。

しかし、ゴールドラベルが付いている品でも中には偽装品もあり、選別は難しいです。

日本羽毛製品協同組合も試買テスト等でチェックはしているみたいですが、 不正をしていたメーカー名を公表するなど、厳しく管理して頂きたいです


▼安い羽毛布団は?

インターネットで調べるとビックリ安い価格で羽毛布団が売れている品もあります。

■なぜそんなに安く出来るのか?
■直接原毛を買い付けているのか?
■超薄利で販売しているのか?
■ダウンパワーに偽りがあるのか?
■産地偽装をしているのか?
■混ぜて販売しているのか?

疑いだしたらきりが無いですが・・・

弊社でも調査のため、ネット販売で羽毛布団を買った事があります。

買った羽毛はグースダウンでダウンパワーも400が付いていましたが、
その会社で作ったようなダウンパワー検査のラベルでした。

羽毛メーカーさんにも確認しましたが、羽毛メーカーとその会社で検査機関を作り ダウンパワー表記しているとの事です。

その羽毛布団は弊社の同じクラスの羽毛布団と並べて比べましたが、 明らかに膨らみかたが違い格下の羽毛です。
中身を切って羽毛を見ても分からないので検査まではしていませんが、やはり何かがちがうのでしょうか?
普段から本物の羽毛布団を使用している方なら、違いの確認ができますが、 初めて羽毛布団を使用される方は残念ながら分からないでしょうね。


▼羽毛布団の寿命は?

羽毛布団の寿命ですが、メーカーによって異なりますが10年〜15年と表記している メーカーが多いです。

実際はもう少し使えそうな気がしますが・・・

羽毛の種類や側生地によって寿命も変わりますが、一番多いのは側生地が傷んで買い換えられる方です。
長くご使用頂くには、必ず陰干をして下さい。

日干すると、紫外線で生地も傷みやすくなりますので注意が必要です。
もちろん布団たたきで『バンバン』はもってのほかです。
羽毛布団には掛けカバーを必ずしてご使用しますが、長年使用すると 中の羽毛も汚れて傷んできますので、7〜8年ご使用頂いて、ふくらみが少なくなった時は 必ず羽毛布団専用のクリーニングに出してください。

ご家庭で洗われると、羽毛が絡み合い乾かすのが大変です。


▼羽毛布団の使い方は?



羽毛布団は1枚で十分暖かい寝具です。

毛布と一緒にご使用される方も多いですが、出来れば1枚でのご使用がオススメです。

羽毛布団は、羽毛に含まれた空気が体温によって温められることにより性能を発揮します。

つまり、羽毛布団が直接肌に触れることが重要になるのです。

羽毛布団と体の間に毛布があると体温が羽毛に伝わりにくくなり、保温効果を最大限に引き出すことができません。
また、毛布は重さがありますので羽毛の良さが半減してしまいます。

毛布をお持ちでしたらボアパッド代わりに下に敷かれるのがオススメです。
毛布の柔らかい肌触りが良ければ、掛けカバーを柔らかい素材にするだけでも 暖かさも変わってきます。
羽毛布団1枚で寒い場合は、羽毛布団の上に軽い布など覆って頂くだけで保温力がUPします。


▼ベッドメーカーの羽毛布団は?

ベッドメーカーが販売している羽毛布団ですが、正直価格設定が高すぎます

ベッドメーカーは基本的には羽毛メーカーさんから仕入れて、我々小売店に卸されているので 割高になるのは分かりますが、羽毛布団にもメーカーブランド代がプラスされています。

以前、シモンズベッドの羽毛布団を作っている下請けメーカーさんから羽毛布団を分けてもらっていましたが色々な事?にビックリしました。
今でもシモンズ羽毛布団の見本がありますので店舗ではご確認頂けます。

また〇〇〇〇ベッドなどは羽毛布団を販売すると、販売員や店舗に報奨金を出しているメーカーもあります。
メーカーは売れれば儲かる・販売員も高くて売るのが難しいけど売れば儲かる・購入者は損する感じですね。


▼羽毛布団の定価?

羽毛布団の定価は、正直あってないようなものです。

メーカーによっては2重定価があったり、付け放題のところがあります。
定価30万円が50,000円など??よく解りません。
定価は気にされなくても良いかと思います。


▼新井家具イチオシ羽毛布団



弊社で一番自信をもって販売している羽毛布団です。

ハンガリー産ハンドセレクトマザーグース97%

高品質のハンガリー産マザーグースからさらに大粒の羽毛のみを手選別した 最高品質の羽毛です。
機械選別では不可能だった驚きのダウン率97%
側生地には極細綿=100番手生地を使用していますのでフィット感抜群です。
最高グレードの羽毛布団を是非ご体感ください。

商品ページはこちらから↓
https://www.bed.ne.jp/futon/handselectgoose/handselectgoose.html


大阪ショールーム・東京ショールームでご体感頂けます。


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